地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

「僕はここに居る」 の検索結果:

変化(へんげ)

…の祖母に向かって、(「僕はここに居る」よ)と呼びかけた。雲の顔のような部分がこちらを見たような気がした。そして、それはにっこり微笑んでいる。「ヤナチェクに逢わせてね」と。 「毛布、いかがですか」 窓の外を眺めている僕に向かって、CAさんは個人的な営業スマイルで僕に微笑みかけた。そのCAさんは手に大事そうに毛布を抱えている。「ありがとう」と伝え、僕は素直に毛布を受け取った。「よい旅になりますように」と彼女は返答してくれた。その後、彼女は「にゃおーん」と言った。それはほ・ん・と・…

「僕はここに居る」

題名:「僕はここに居る」報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 羽田からワルシャワまでは、途中イスタンブール空港を経て乗り継ぎがあるため、そのフライトの正味の時間は、おおよそ27時間だった。すなわち、まる一日以上は飛行機内と空港内で過ごすことになる。僕には、その時間でもって、ゆっくりと考える時間が与えられたような気がしていた。 ”なぞかけ(仮)”は、リトルの黄泉がえりなのだろうか、それとも、それは僕の妄信なのだろうか。祖母トミヨと祖父ヤナチェクは、当時ワルシャワでど…