題名:このまま前へ進むこと報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 登攀はやめなかった(この物語)。それでも、右足の激痛がその登攀を大いに妨げていた。このままのペースで進めば、間違いなく夜になる。 登攀せずに下山する。そういう選択肢もあったかもしれない。かもしれないというのは、実はなかったことに等しい。 僕は、なんとしてでも愛の頂きまで登攀しなければならない。だから選択肢は一つだ。このまま前へ進むこと。そして、愛の頂きで、胸ポケットにしまわれているしじみの、黒いダイヤ…
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