地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

もう、終わったことだった。 の検索結果:

記憶の残骸

…ばいギャオ。 ただ、もう、終わったことだった。それは、記憶の残骸というレベルでのことだろう、で、もはやこの現実には存在しない。だから、もう、終わったことだった。後はもう完成間近のキーコの3Dホログラフィを、ダオッコ博士の技量を、信じるしかない。あと、もう少しでキーコに逢えるはず。「もうすぐで完成よ」。この前ダオッコ博士はそう言っていた。とてもうれしかった。そして、今また、涙がこぼれた。 その時、かつて博物館でしか見たことない相当な旧式と思われる着陸船のようなものが目の前に見え…

もう、終わったことだった。

題名:もう、終わったことだった。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 生ある中に、その罪が潜んでいる。生きているだけでも罪。そう言ったのは太宰で、堕罪だ。だから、僕は、何度も、母なるトンネルに還ろう、還らなければと意識した。この先の罪を、今のうちに僕自身で摘まなければならない。(やっぱり、元のトンネルに戻ろうか…)。しかし、それは無駄だった。母との絆もすでにじょきりんとちょん切られ、個体として、すでに僕は、そこに生存していた。 若干、あきらめかけていた時、産科の僕…