地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

わたしは僕に交換された。 の検索結果:

”なぞかけ(仮)”

…。今思えば、それは「わたしは僕に交換された。」に違いなかった。 祖母トミヨの声が耳元に聞こえる。同時に僕の中から祖父ヤナチェクの声も響いていた。それは単なる響きではなく、リアルな声の現像となって言霊が頭の中に写像し、僕の人格にシャドーしていた。2人は僕の背後にいる。 それだけでなく、スマホ自体もSIM交換したおかげなのだろうか。不思議と著しく充電が減ることがなくなり、その元の機能が復活したかのようだった。 SIM交換前に聞いたポーランドのピアニスト、ヤーヌシュ・オレイニチャク…

わたしは僕に交換された。

題名:わたしは僕に交換された。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕は空港に向かう前に、スマホのYouTubeで日本でのSIMの最後の曲を聞いていた。それはピアニスト、ヤーヌシュ・オレイニチャクによるショパンの「Nocturne in C-Sharp Minor, B. 49」だった。その曲は、いやおうなしに僕に何かを連想させた。そして、4:04のその演奏が終わると、僕はスマホの電源を落とし、静かにピンでSIMスロットを開けた。そして、祖父ヤナチェクが居たヨーロ…