地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

サイレンの音 の検索結果:

プラひもへの執着

…の物語の続きです。 サイレンの音は僕たちのアパートのすぐ横の民家で止んだ。僕のお迎えではないようだった。その間、妻は抱きかかえた僕のよだれや何やらをふき取ってくれ、ずっとそばに居てくれた。妻に言わせると、僕の様子が朝からいつも以上におかしかったのと勤務中に嫌な予感がして早番にて早退させてもらったとのことだった。とにかく間に合ってよかった…、と妻は大粒の涙を流していた。このご時世で妻の勤務先も大変なのに、僕のためにと僕も次第に涙が溢れてきた。そして、それとともに徐々に手足の感覚…

サイレンの音

題名:サイレンの音報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 僕が消えても、世界からは何かが失われるわけではない。次から次へと新たな会社が起業し、結局は生き残ったものだけが世界を継ぐ。でも、僕にはもうその継ぐ意思は残されてはいなかった。 本を読んでもまったく意味が理解できなかった。経営に関する啓蒙書などはもう意識の中にはなかった。僕はすでに失われてしまった何かについて、もう何も考えたくはなかった。ただ、ひたすら、妻のやさしさだけが身に染みていた。妻を悲しませるようなこと…

おもちゃのヒヨコ

…るでパトカーのようなサイレンの音もそこから聞こえてくるようだった。「これは一体?」「まっ、そういうことね。じゃ、次に青いの見て」 青いのを見た。二匹のうごめく蛇が見えた。仲の良い蛇だった。でも、僕の知識からすると、その二匹ともメスだった。それを確認して、彼女(占い師)に振り向くと、彼女は待ってましたとばかりに啖呵(英語表記では、TANKA)を切った。「水蜜桃の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う…」(トリアングル)「へっ?」「さあ、わかったでしょ。だから、売らないわけではな…

垂壁のかなたで

…、頭の中でパトカーのサイレンの音が響いているかのようだった(この物語)。やはりいくら慣れている大山とはいえ、こんな季節の、よりによって悪天候の時に、登るものではなかったかもしれない。それは、命が奪われる危険をはらんでいたことを意味する。愛の頂きを探す登攀とはいえ、反省していた。しかし、時すでに遅し。どんどんと体から体温が奪われているのを感じた。(読者さま:あれっ、まったくストーリーにつながっていなかったのは(この物語)、意識がもーろーとしていたからなのか…。もしかして、今、山…

DarkStarのようにパトカーのサイレンの音が響いている

…rのようにパトカーのサイレンの音が響いている報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 だからこそ、その愛の頂きが、よりパーソナルであればあるほど、そこに残る痕跡は、化石のように永遠に残る。それがエベレストというこの地球上で最大の山の頂きであったとしても、その頂上には貝の化石がある。それは、Michael Miloshが残した軌跡と同じかもしれない。 アーチストMichael Milosh、アーチスト名はMiloshは、かつて女優のAlexa Nikolasとともに運命…