Jam & LewisとTR-808の軌跡



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題名:Jam & LewisとTR-808の軌跡
報告者: ゴンベ

 Jam & LewisはJimmy JamとTerry Lewisの2人からなるアメリカのソングライター兼、音楽プロデュサー兼、ミュージシャンである。R & B界では超のつくほど有名人で、少なくともR & B音楽好きの人であれば知らない人はいないと思われる。Jamは1959年、Lewisは1956年生まれである1)。現在も活躍しているが、彼らの偉業はやはり80年代に集約されるであろう。ドラム音源の使い方やうねるようなベースラインに加え、それに乗せる華麗かつ絶妙なコーラスワークが彼らの曲の持ち味である。当時、彼らはThe Timeというバンドも活動し、そこではJamがキーボード、Lewisがベースを担当しているが、楽器を扱うテクニックをそのまま曲作りへのセンスとして遺憾なく発揮されていたのであろう。彼らの活躍以降のほとんどのR & Bの曲には彼らの影響が濃く、彼らの曲ではなくとも、そのエッセンスがなんらかの形で含まれていることが多い。図にJam & Lewisを示す。手前がLewisで、奥がJamである。実に渋い。
 一方、近年のテクノロジーの発達には驚くべきものがあり、それは様々な電子楽器にも影響を及ぼしている。電子楽器の代表であるシンセサイザーは、アメリカの電子工学博士であるRobert Moogが開発したモーグに始まるが、そこから派生した電子楽器にリズムマシンがある。さらに、サンプリング音も含めた発展形がドラムマシンとなり、これによりドラマーがいなくともドラムのパートを自動で演奏できようになった。実はJam & Lewisの80年代の偉業

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図 Jam & Lewis2)

の裏には、このリズムマシンの中でも名機と呼ばれるものが活躍していた。それがローランドのTR-808である3)。TR-808は1980年~1983年までの生産であるが、今でも愛用しているミュージシャンも少なくなく、2000年代以降も中古市場では高値で取引されている3)。TR-808のドキュメンタリー映画も作成され4)、如何にこの電子楽器がミュージシャンの曲作りに影響を与えたかが分かる。
 ここで独断と偏見ではあるが、80年代、特にJam & Lewisの曲作りが円熟されつつある80年代後半にプロデュースしたバラードからややアップテンポな名曲を紹介したい。彼らはしっかりとしたリズム、流麗なメロディーを得意とするために、やや繊細な歌い方をするシンガーが意外とマッチするようである。なお、彼らのヒット曲はその他にもあるが、そこは文献5)を参照していただきたい。
1986年 The Human League Human
1987年 Alexander O'Neal Sunshine
1988年 New Edition Can You Stand The Rain If It Isn't Love
1989年 Janet Jackson Lonely Come Back To Me (Rhythm Nation)
1991年 Ralph Tresvant Sensitivity Do What I Gotta Do

1) https://en.wikipedia.org/wiki/Jimmy_Jam_and_Terry_Lewis (閲覧2015.9.4)
2) http://www.snipview.com/q/Songs_written_by_Jimmy_Jam_and_Terry_Lewis (閲覧2015.9.4)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/ローランド・TR-808 (閲覧2015.9.4)
4) http://ro69.jp/news/detail/111798 (閲覧2015.9.4)
5) http://www.discogs.com/Jimmy-Jam-Terry-Lewis-The-Hit-Songs/release/3218834 (閲覧2015.9.4)

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