地底たる謎の研究室

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世界最古のワインの製造方法


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題名:
報告者:トンカツる

 本報告書は、アルコールに関する話題を含むため、20歳以上に限定することをお断りさせていただきたい。
 ワインと言えば真っ先に思い浮かぶ国が、フランスか、イタリアになるであろう。その他、同じ欧州としてスペインやポルトガル、あるいは、南米のアルゼンチンやチリも、ワインの生産量が多い国となるが、それ以外では生産量も少なくなり、あまり耳にすることはない。2010年のデータによれば、一位はフランス、二位はイタリア、三位がスペインとなり、四位に以外とアメリカ合衆国が位置づけるも、あとの国も何となく予想がつくデータではある(図1)。そのため、世界最古のワインはたぶんにフランスか、イタリアで製造されたのであろうと思ったとしてもおかしくはない。しかしながら、世界最古のワインの製造は、この図の”他”にあたる地域で製造され、その国名はグルジアであった(正式な発音ではジョージアとなるが(この記事も参照)、ここでは文献2)にならいグルジアと表記する)。グルジアは、図2のように黒海とカスピ海の間に挟まれたコーカサス地方に位置する国であり、その地理性から古くから無数



図1 ワインの生産国1)

の民族が入り乱れる不安定な地域である2)。しかしながら、コーカサス山脈の恩恵もあって、氷河期の末期に、ブドウ栽培に最適の自然環境となり、現在のブドウの原種のヴィティス・ヴィニフェラがコーカサス地方に出現することとなった4)。そして、食用に貯蔵していたブドウが発酵して、偶然ワインのようなものが出来たとされる4)。
 UCLAのCotsen考古学研究所のGregory Areshian博士によれば、今現在の最古のワイン製造の痕跡は、6100年前まで遡ることができる5)。アレニ1と呼ばれる洞窟で発見されたその製造方法は、ブドウを踏んでそのジュースを地下瓶に流し込むというやり方であり5)、現在のグルジアでの方法である、卵の形をした土の壺をセラーとして地面に埋め込んでワインを発酵させるクヴェヴリといわれるグルジア独特の製造方法2)と同じだったようである。ただし、アレニ1洞窟は、国としてはアルメニアにあり、グルジアではなかった。す



図2 グルジアの地域3)

ると、アルメニアが最古のワイン製造国になるのかもしれないが、両国とも近接しているため、どっちの国が最古のワイン製造国かは、結局は今後の発掘を待つしかない。しかしながら、アレニ1洞窟の状況から飲酒の文化に関しては現在とは異なり、死者を尊ぶ儀式を含んでいた可能性が高く、発見されたアレニ1洞窟の付近には墓地があり、洞窟でのワイン製造はこの儀式的側面に関係していたとされる5)。

1) http://wistory.info/diary_tan.php?selected_key2=47 (閲覧2018.3.6)
2) https://www.travel.co.jp/guide/article/6821/ (閲覧2018.3.6)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョージア_(国) (閲覧2018.3.6)
4) https://hnwinejapan.com/history.html (閲覧2018.3.6)
5) https://news.nationalgeographic.com/news/2011/01/110111-oldest-wine-press-making-winery-armenia-science-ucla/ (閲覧2018.3.6)

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