地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

こぶちゃんが死んだ



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:こぶちゃんが死んだ
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 その生み出された世界は、人目につかずにひっそりと交信される。月との交信で、

僕:「ただいま、こぶちゃん(ラクダ)と月の砂漠を悠々と歩いています。酸素も十分です。若干放射能が強いようですが、最新型の宇宙服で、快適です。どーぞ」

こぶちゃん:「ンゴォォォォォォオオオオオオオオオーーッ!」

となっているのかどうかは分からない。言わばこれらは頭の中の空想だからだ。その空想が偉大であればあるほど、人目につき、こっちはこう審,査される。「この作品は、今世紀における最大の傑作だ」と。
 ここで、朗報です。その最大の傑作のひとつでもあるフランク・ハーバート原作のSF大河小説「デューン 砂の惑星」、ヒューゴー賞とネビュラ賞のダブルクラウンの、あの小説のリブート映画の情報を偶然に得た。りぶぅーとぉー。リブート監督はあのドゥニ・ヴィルヌーヴ。アレハンドロ・ホドロフスキー、デヴィッド・リンチ、そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ1)。やっほー。これはなんたる流れ。ええでー。きっとええでー。しかも、「二部作」1)。うひょー。さらに、ええがな。これめっちゃえーがな。これめっちゃ映画な。

しばらく月の砂漠を悠々と歩いていると、空にはひゅんひゅんと星が流れ始めた。たぶん、細かい隕石かなにかだろうか。流れ星。

そのきらびやかな様相に見とれていると、小さな、本当にごく小さな隕石だろうが、どうやらこぶちゃんの宇宙服にあたったようだった。

ぷしゅー。

空気がもれだし、こぶちゃんはンゴォォォォォォオオオオオオオオオーーッ!、ンゴォォォォォォオオオオオオオオオーーッ!と叫んでいた。が、次第に声が弱くなったかと思うと、その場でばたっと倒れた。

こぶちゃんが死んだ。

こぶちゃんが死んだ。

こぶちゃんが死んだのだ….。



1) https://movie.walkerplus.com/news/article/232523/ (閲覧2020.7.4)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。