題名:妙なる話
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
「僕はいつでも誠実に生きている」…? 「それがない僕は、僕じゃなくなる」…?
でも、一言いってもいいでしょうか。あなたには妻となる田宮舞衣子さんと同時期にセフレの松尾由美さんと××してたんじゃなかったでしょうか?
それって誠実といえます?
あなた、田宮平十郎は誠実といえるの?
いえないかもしれない。
そうでしょ。やっぱり。だから、直してそのくだり。本当の誠実さを見せて頂戴!
直しません。
ただ、信じてください。松尾由美はあくまでも僕の空想の産物なのです。そういう人が居たとして、フィクション的な空想による産物なのです。
ここでは、「田宮平十郎の記憶」としては確かに、松尾由美は居ました。1年に渡って僕は彼女と××していたのは事実です。でも、それと、これとは話が別です。そうは思いませんか?
思えるわけね一じゃん。それとこれって、何いってんの、あんた。
それにさー、莉紗ってい人だっけ、大学時代の女優…?
彼女の本名は、大貫沙耶です。
そうそう、その人。その人ともあんたは何かあったんじゃないの。まだ詳しいことまで書いてないみたいだけども。
なんか許せない。あんたのことが。ほんと、読めば読むほどムカつくわー。
それが権力の盲信…。
なにぃ、あんたは私にたてつくわけなの…。この内容なら、批判されて当然じゃない。
まっ、そんなに怒らないでください。イライラするのも分かります。そりゃ、そうですよね。親と子、上司と部下。読者と執筆者。そう権力とは怖いものです。やみくもに支配し、支配され、挙句の果てには玉砕される。僕は38年近く、あと1週間ほどで39になりますが、そんなことも考えちゃうわけです。一つや二つ、人生の妙なる話はあるもんですよ。
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