地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

何かを失って の検索結果:

愛の信頼と責任

…るたびに、僕はいつも何かを失っていった。目の前に居るキーコに対しても、僕は何かを見失っていた。 この音は何だろうか…。 車輪が回るほどに、その音はどんどんと勢いを増してゆく。 キーコとの約束も頭の中で反芻しつつも、僕はその音に悩まされて、その音を振り払うかのように、キーコに接していた。聡明なキーコは、僕のその変化を見逃すはずがなかった。次第に、キーコの中で、僕という存在の本質が露わになる。でも、僕は、本当は、そうじゃなかった。そうじゃなかったのに、その音に支配されるかのように…

何かを失って

題名:何かを失って報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 ダオッコ博士:「私も開発に関わった最新式の記憶操作の機器を使っているので、とんでもないことにはならないと思うけど…。ツキオくん、本当に大丈夫?」僕:「大丈夫だと思います…たぶん…」 その後、ダオッコ博士は開始時と同じように、パチンと指を鳴らすと、しゅるしゅると音がして触手が僕から外れていったようだった。す-っと目の前で機械から伸びてきたあの棒が引き込んでいく。それと同時に頭の中のきらきらした輝きも失われていっ…