地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

カルトの高僧

題名:カルトの高僧報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 カサカサ、カサカサ。見ると、船内にゴキがいるのは一匹だけでないようだった。その内容はないようで、ある。ゴキの走行には、そう思えた。きっと、自動化されたオートマチック走行。Moo…

ゴキがいる

題名:ゴキがいる報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。真っ黒な宇宙服を着た人:「そこまでは、デューン計画までは、君の記憶にある話、ちゅうこっちゃな。この際、君が月に来てから200年経っていた、今ここにいる、でもなぜか君は200年に地球に…

デューン計画

題名:デューン計画報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 5・4・3・2・1・0、発射。そうして、僕とこぶちゃんの月世界への旅立ちが始まった。スペースZ社の開発したロケットは順調に、そしてスムーズに月まで向かった。まさに、完璧だった…

まさに、完璧だった

題名:まさに、完璧だった報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 イロン・ナーシ氏との会合も無事終了し、これで正式にモモチ・コーポレーションとスペースZ社との共同事業が始まった。僕にとっては、まさに輝ける16歳のはじまり、といったところ…

特筆すべきこと

題名:特筆すべきこと報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 それが、15の夜。だとしたら、16の夜はどうなっているのだろうか。こんこんと湧き上がる泉のように、とめどなく溢れだすそのひらめきは、こぶちゃんとの宇宙への旅に想いを馳せる。そ…

それが、15の夜。

題名:それが、15の夜。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 かつてMoon Town計画は、とん挫しかかっていた。莫大な予算がかかり、輸送コストがパフォーマンスを上回り、それによって大きな損失が発生していた。それを仕切っているスペースZ社…

かすかに耳に響いて

題名:かすかに耳に響いて報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。真っ黒な宇宙服を着た人:「でもな…」僕:「でもな…?」「気がついておらんな、その顔じゃ…」「えっ、どういうことですか?」「君が、こぶちゃんを月の土に埋めたこと…、だよ」「と…

大事な点

題名:報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 むかしむかしあるところに、それは大きなこぶをもったラクダがいました。名前は、こぶちゃんと言いました。そのこぶちゃんには、特技がひとつ、いや、みっつありました。 ひとつめの特技は、その独特…

こぶちゃんブランド

題名:こぶちゃんブランド報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 事細かに話したものの、その真っ黒な宇宙服を着た人はあまりピンとは来ていない様子がうかがわれた。最初は、話よりもケーキに夢中なのかとばかり思っていたが、どうやらそうでは…

冷蔵機能がある

題名:冷蔵機能がある報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。真っ黒な宇宙服を着た人:「ラクダって、あの動物の?」僕:「そうです」真っ黒な宇宙服を着た人:「で、そのラクダとやらは月の砂漠を歩いたんか?」僕:「はい、一緒に歩きました」真…