地底たる謎の研究室

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ガリシア風 イカのアメリケーヌソースの缶詰の調査



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:ガリシア風 イカのアメリケーヌソースの缶詰の調査
報告者:トシ

 缶詰をパカッと開ける。その瞬間、何やらたくさん詰まっているのが確認できる。いい香りもする。ただし、少しでも缶が傾いていると液がこぼれてしまう。その液垂れには、細心の注意をせねばなるまい。それが現在の多くの缶詰を開ける際の儀式である。かつては、缶詰を押さえつつ、缶きりでキコキコとまわりを切り開け、その後にふたを上に持ち上げる儀式が必要であったが、現在のほとんどの缶詰めは、プルが付いており、缶きりを使う必要がなくなった。しかしながら、その簡単に開けられる構造のため、油断すると液垂れしてしまう。本記事を読んでいる人でも、そうそうと納得している人もいるであろう。そのプルで開ける方式は、正式にはイージーオープンエンドといい、発明者はアメリカのErmal Cleon Frazeで、1959年の発明のため、かれこれ50年以上も前に発明されたことになる1)。発明家としては名前を聞いたことのない人ではあるが、イージーオープンエンドは世界を一新させた発明でもあるので、覚えておいても損はないであろう。
 ここで表題のガリシア風 イカのアメリケーヌソースであるが、スペインのPAY PAY社2)から発売されている缶詰食品である。実はスペインは缶詰大国でもあるようで、各種缶詰めについてレビューされている人もいるくらいである3)。その背景に、スペインには「バル」という気軽に立ち寄って一杯飲んでいくような飲食店が多く、さらにそこでは、小皿料理に相当する「タパス」があり、おつまみに相当する「ピンチョス」という料理があり、また、これらの量は、ほぼ缶詰的な量に相当する。そのバルがある文化的な背景が、スペインでの缶詰の発達を促したのではないかと思われる。
 スペインのPAY PAY社は1890年の創業で、100年以上もの歴史があることから4)、スペインの缶詰会社では老舗になるのであろう。HPにも古き時代らしきポスターもある(図)。そのPAY PAY社のガリシア風 イカのアメリケーヌソースに関して、イカは分かるも、ガリシア風、アメリケーヌソースがやや聞き慣れない語句である。そこで、この2つについて調べた。
 ガリシア風とは、スペインのガリシア地方のような、という意味であり、ガリシア地方は海に面していることから、海産物の素材を生かす特徴がある5)。また、アメリケーヌソースは、エビの殻を炒めて出たソースのことで、甲殻類独特の甘味とコクが堪能できる6)。PAY PAY社のガリシア風 イカのアメリケーヌソースは、まさしくイカを使ったこれらの缶詰食品であり、缶詰であっても侮れない。まさに家庭でのバル気分に浸れる。

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図 PAY PAY社の古ポスター4)

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/イージーオープンエンド (閲覧2015.12.13)
2) http://www.paypay.es/in/index.html (閲覧2015.12.13)
3) http://kamimura.com/?p=21987 (閲覧2015.12.13)
4) http://www.paypay.es/in/llevamos_galicia_dentro.html (閲覧2015.12.13)
5) http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7721407.html (閲覧2015.12.13)
6) https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリケーヌ・ソース(閲覧2015.12.13)

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