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コウモリの超音波にみる危機管理能力の高さ


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題名:コウモリの超音波にみる危機管理能力の高さ
報告者:トシ

 コウモリは、脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する1)。ちなみに、ネズミは、脊椎動物亜門哺乳綱ネズミ目に属し、イヌは、脊椎動物亜哺乳綱ネコ目イヌ亜目に属する2), 3)。さらに、トリは、脊椎動物亜門鳥綱に属する4)。一般的に、「ずるいコウモリ」などのイソップの逸話から、コウモリは、獣の一族か、はたまた、鳥の一族か、などどっちつかずのイメージがあり、あまりよいイメージが持たれていない。しかしながら、先の網から調べると、コウモリは哺乳綱であり、獣の一族であることが分かる。獣の一族ではあるが、空を飛べる。ただし、日中は、洞窟などの暗い所にいる。そのイメージはあまりよいものではない。その結果が、先のイソップ逸話の結末に至る。さらに、吸血コウモリなどの存在も、コウモリには付随し、映画「ドラキュラ」のように、コウモリはいつもドラキュラの僕でもある。その他、映画「バットマン」のバットとは英語でコウモリのことを指すが、バットマンもヒーローなのになぜかダークなイメージがつきまとう。
 一方、獣なのに空を飛べ、暗い所で生活した。その進化の過程によって、コウモリには特別な能力がもたらされた。それが、超音波である。コウモリに備わる超音波の発見に至る道筋は、文献5)に詳しく記載されているが、この超音波によってコウモリは、目標物から戻ってくる反響音を聴き比べ、目標物に対する様々な情報を得て6)、さらに、捕食行動の際には、その超音波からの反響音を分析して獲物までの位置を正確に探知・定位していることも報告されている7)。図に文献7), 8)におけるコウモリの数理モデルを示すが、このように、コウモリはとても難しいことを、瞬時に、簡単に、しかも暗所でやってのけているのである。
 獣の一族か、はたまた、鳥の一族か、という決着はついたものの、どっちつかずのその能力は、見方を変えれば危機管理能力の高さをも示している。映画「バットマン」のように、アメリカではヒーローとされている由来はここにあるのかもしれない。しかも、その能力を最大限に生かすべくソナーとしての超音波は、人間で言えば優れた第六感をもった人



図 コウモリの数理モデル8)

となるのかもしれない。先が見えなくとも、第六感を働かせ、ベストな道を選択し、狙った獲物はがっちりと確保する。それはまるで、一流の企業家のようでもある。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/コウモリ (閲覧2017.2.16)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/ネズミ (閲覧2017.2.16)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/イヌ科 (閲覧2017.2.16)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/鳥類 (閲覧2017.2.16)
5) http://blog.livedoor.jp/zo_roku/archives/51853815.html (閲覧2017.2.16)
6) 力丸裕: 飛翔中のコウモリの巧みな超音波レーダー機構. 生物物理 49: 174-180. 2009.
7) Fujioka, E. et al.: Echolocating bats use future-target information for optimal foraging. PNAS 113: 4848–4852, 2016.
8) http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160412/ (閲覧2017.2.16)

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