地底たる謎の研究室

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アイスクリームからジェラート、そして、そのジェラートの進化について



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:アイスクリームからジェラート、そして、そのジェラートの進化について
報告者:トシ

 アイスクリームは昔からある用語のために困惑することが少ない。アイスクリームといえば、何となくすでにイメージがインプットされている。それとは別に、近年、ジェラートという用語もよく聞かれる。こちらもジェラートというものを食したことがある方ならすでに何となくイメージは湧くも、アイスクリームとのイメージの差が定かではなく、日本での歴史もやはりアイスクリームよりも浅いであろう。そこで、本記事ではこれらの違いについて調べ、両者のイメージを定めつつ、そこから、ジェラートの進化にこだわりたい。
 まずアイスクリームであるが、この記事でも調べたように、アイスクリームは乳固形分が15%以上、うち乳脂肪分が8%以上のものを指す。同じ規格分類でのアイスクリーム類乳製品としては、アイスミルク、ラクトアイスがあるが、最も乳固形分と乳脂肪分が多いのがアイスクリームとなる。一方、ジェラートは英語ではなく、イタリア語となる。つづりはGelatoとなり、イタリア語で「凍った」という意味を持つ1)。ジェラートという語句の響きもさることながら、漠然とおしゃれなイメージがあるのは、イタリア起源だからであろう。そのジェラートは、一般的なアイスクリームと比べて空気含有量が少ないもコクがあり、それにも関わらず乳脂肪分は4~8%となり、アイスクリームよりも比較的低カロリーを特徴とする1)。そのため、日本の規格分類では、アイスクリームではなくアイスミルク、もしくは氷菓に分類される1)。
 ジェラートの発祥はイタリアのフィレンツェとなる。さらに、果汁、果肉、牛乳、砂糖、時にはコーヒーなどを混ぜた物を凍らせて作ることも多い1)。氷菓であることから、イタリア人の夏には欠かせない1)。さらに、イタリアのシチリアではジェラートをブリオッシュに挟んで食べられることもある1)。ここで、さらにブリオッシュ?となる。それは、ジェラートの進化?となる。そこで、シチリアのブリオッシュ・コン・ジェラートを図で示す。図を見ると分かるが、パンの中にジェラートがてんこ盛りで、パン好き、ジェラート好き、にはたまらない構成となっている。ちなみに、このパンがブリオッシュと呼ばれる。
 ブリオッシュ・コン・ジェラートは、イタリア語にすると、Brioche con Gelatoとなり、Gelatoはジェラート、Brioche はバターやミルク、卵をたくさん使った柔らかいパンのことを指す3)。ブリオッシュ自体はフランス語であるが、イタリアでもそのままブリオッシュと発音される3)。ちなみに、conは、一緒に、共にという意味である。まさに、ジェラートとパンの仲良しコンビが、ブリオッシュ・コン・ジェラートとなる。



図 ブリオッシュ・コン・ジェラート2)

 日本でもBrigela4)というお店の尽力によって、このブリオッシュ・コン・ジェラートが徐々に浸透しているが、ジェラートとパンの両面の仲良さを持つことから、今後はいろんな味のジェラート、そして、いろんな種類のパンとの組み合わせを選べるよう、さらに進化するに違いない。その組み合わせは、○倍ではなく、○2倍でもある。図のくるくる棒のトッピングもconすると、○3倍となる。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェラート (閲覧2018.4.10)
2) http://www.firenzetoday.it/eventi/sagra-brioche-gelato-san-pancrazio-29-giugno-9-luglio-2017.html (閲覧2018.4.10)
3) http://convoiitalia.com/brigela-1781#i (閲覧2018.4.10)
4) http://brigela.com/ (閲覧2018.4.10)

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