題名:なんかのポスター
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
このままではまずい。完璧に、血で血を洗う抗争へと発展してしまう。今は、アジアン・マフィスタ―にシチリアン・マフィスタ―のNo.2の素行が、まだ知られてはいないが、いずれ、それも時間の問題かもしれない。そこで、今の僕ができることと言えば、「みんなまあるく」として、0120-37-0009に電話することしかなかった(この物語)。そこで、電話しようとすると、
「じぶん。あほやなー。タケモトピアノに電話しても、収まる話やないで。ほんに、じぶん、てんねんやなー」
と言われ、一喝された。よくよく考えると、シチリアン・マフィスタ―とアジアン・マフィスタ―に間には、ピアノはなかった。ハムスターという獣はあっても、銃はなくて、銃はあるかもしれないが、獣なのだ。でも、やはりピアノの曲が、頭の中に響いてくる。響かざるを得ないValentina Lisitsaによる「Chopin Nocturne Op 27 # 2 D Flat Major」が鳴り響いていた。それは、やがて、「愛の夢 (Liebesträume No.3)」のように、抗争なき平和な世界が訪れるかもしれないと願って。そう、願って、Michel Dalbertoのように、奏でたのだった。奏でたったのだ。
「まっ、わからんでもないがな。その奏で方。わからんでもないけんどな。でも、わかってたんや。うちらの間には、やがてこうなることも。そうして、来るべき日が、来るかもしれへんっていうことも」
そういって、ドン(シチリアン・マフィスタ―のNo.1で、スーパーDJ)は頷いていた。
「まっ、今はまだ大丈夫やろか。とりあえず、そう、明日に、タオルミーナ行こかー。そう、タオル美菜、行こか。きっと、逢えるで、ワイの直感や。タオル美菜には、美菜さんおるで。藤井なんとか美菜さんおるで」
この先、どういう展開になるのか分からなかった。もしかして、もしかすると、シチリアン・マフィスタ―とアジアン・マフィスタ―の間で、とてつもない抗争が待ち構えているのかもしれない。その舞台は、タオルミーナか、カターニャかは分からなかった。でも、それが、My Destinyであろうとも、グデル ダシ ボル ス イッタミョン (あなたにもう一度会うことができるのなら)、例え、それが、ネ ジナン ギオッ ソゲソ (過ぎ去った記憶の中で)あっても、グデル ブルロ (あなたを呼びます)ことになるだろうから。逢いたい…、そして、なんかのポスターが頭の中をよぎった(図)。
図 なんかのポスター1)
1) https://www.pinterest.jp/pin/248049891947003485/ (閲覧2019.10.14)
From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。