地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

愛するデヴィッド・クローネンバーグ博士への切なる手紙



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:愛するデヴィッド・クローネンバーグ博士への切なる手紙
報告者:ダレナン

 本物語は、この記事の続きです。

 はるか彼方の記憶に基づくなら、それ自体はもはや現代におけるローゼンストーンの如く、何の意味かは明らかにされないかもしれないが、確かに、映画監督デヴィッド・クローネンバーグに関して、かつて論考されていたかもしれない(この記事)。もはや、記憶の片隅ではあるが、このたび、新たなるフレッシュな感性で、完成された映画、何かしらと敬愛、いや、偏愛してやまないデヴィッド・クローネンバーグ監督の最高傑作に位置する映画「戦慄の絆」を、この度再見した。これで、たぶん二度目だ。二度目だろう。ずっと再見できなかったのは、怖かったからである。何が怖かったのか。

 はっきり言えば、それが自己の投影であった。

 実は、アンジェイ・ズラウスキー監督による1981年の映画「ポゼッション」と同じく、まさに戦慄的に印象を残している映画でもあり、その映画「ポゼッション」の印象はここに記されていた(この記事)通り。実は、それに匹敵する映画が、「戦慄の絆」であった。どちらも、こころの病みに深く投影され、再見し終えた今しがた明らかに思う。

はっきり言えば、その両者は自己の投影である。

 だから、観れなかったのであろう。もはや、この手の映画が好きです、という人以外は受けつけないであろうここでのレビューっぽさにおいて、明らかに分かった。いうなれば、時間を経て再見したことで、この両者が、ずっとこころの奥底に潜んでいたのは、

 はっきり言えば、自己の陰陽の投影がそこには映し出されていた。

これをこの度、映画「戦慄の絆」を再見して分かった。僕は、間違いなく僕は、間違いなく

 ある意味、変態である。

 でも、「デヴィッド・クローネンバーグ監督、これって見る人にとっては、本当は、変態ではないですよね。愛するデヴィッド・クローネンバーグ博士。教えて下さい」



図 Dead Ringers1)



1) https://moviesandmania.com/2012/12/08/dead-ringers-movie-film-horror-david-cronenberg-1988-overview/ (閲覧2020.1.10)

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