地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

3人で分けると、一人当たり3つ



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:3人で分けると、一人当たり3つ
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 アサリへのグランドジョラス北壁の登攀の話(この物語)が終わるか、終わらないかのうちに、コンブチャンが戻ってきた。トイレから随分と時間がかかって心配だったが、

コンブチャン:「ごめんごめん。ちょっと今日、アサリちゃんから買ってもらったしまむらの服を着てみたの。どう?」

 どうやら着替えをしていておそくなったみたいだ。それにしても、よく似合っている。アサリの服のセンスはよいことは知っているが、コンブチャンの頭にハートマークが輝くぐらいに(図)、その服が似合っていた。



図 プリンセス playing コンブチャン1)

アサリ:「コンブチャン、かわいーーー、とってもすてき」

 そういいながら、アサリはコンブチャンに見とれていた。その姿は、かつて僕が晴美さんに見とれていたのと同じような感じだったのかもしれない。アサリの頬もかなり上気していた。

コンブチャン:「似合ってるかな?」

アサリ:「うんうん、とっても似合っている♡」

コンブチャン:「えへっ」

 最終的に、そのハートマークは9つあった。3人で分けると、一人当たり3つ。ちょうどよい感じでもあった。

アサリ:「コンブチャン、アサリの部屋にいって、ファッションショーしよーよ。いい、いい?」

コンブチャン:「うん、もちろん」

 そうして、二人は手を繋いで二階に上がった。どこからみても仲の良い姉妹。いややっぱり、アサリが言うように、姉妹以上かもしれない。その時、僕は、ふと晴美さんの香りがしたような、そんな気がした。

1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982695521506/ (閲覧2020.2.21)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。