地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

テント・デ・サーフィン・オン・ザ・スノーで挽回



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:テント・デ・サーフィン・オン・ザ・スノーで挽回
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

(や、やばい…) そうであっても、すでに止めることができない。自然にこの傾斜からの流れに乗るしかない。テント・デ・サーフィンのように。ざざざざー、

(読者さま:テント・デ・スキーやなかったのか? テント・デ・サーフィンかいな…)

 がちん。またも音がしてそこでテントは止まった。読者さまからのあきらめがあったのだろうか。それとも、ここで、読者さまから読まれるのをそっと閉じられたからであろうか。急に、酷評の風も止み、体温にも温かみが戻ってきた。

(読者さま:読者へっとるでー、しかし…)

 テントのボトムを見ると、Black DiamondなテントFirstlightであっても、フロアが70dポリエステル1)であっても、それで耐水圧は期待できても、さすがに斜面をテント・デ・サーフィン・オン・ザ・スノーしてしまうと、スキー板の裏面のワックスとは違って、ボトムが若干裂けていた。

(読者さま:あったりまえやがな…。あっほやなーこいつ)

 裂け目からは、岩が覗いていた。そして、岩の間には何やら化石のような貝殻が発見できた。その貝殻は黒く光っていて、それはまるでBlack Diamondのようであった。

「こ、これは、もしかして、黒いダイヤ、しじみではないのか?」

 アイスアックスで少し岩を砕くと、その貝殻がポロリとはがれた。とてもきれいな太古の黒いシジミ。それを手に持つと、知っている人の香りとともに、ふと一瞬、ある人の顔が浮かんだ。それは、間違いなくあの晴美さんだった(図)。



図 晴美さん2)の一部をクリップ

(読者さまA:おっ、ええ感じに挽回しとるやないか。)
(読者さまBC:せやな。ちょっとおもろーなってきたで…)

1) https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD80070/ (閲覧2020.2.28)
2) https://ray-web.jp/29838 (閲覧2020.2.28)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。