地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

今日のお題は、「ネタなくともワープできる」



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:今日のお題は、「ネタなくともワープできる」
報告者:ダレナン

(前回の続き)
 世の中にはホワイトもあればブラックもある。それは企業の業績にもよるが、できればホワイトがいい。  
 しかしながら、現世相ではグレーがほとんどであり、ブラックも少なくはない。むしろ多いだろう。ただ、ブラックに入るとなかなか抜けられないのは、ブラックホールとて同じ理屈だ。
 利益という重力場が絶えずのしかかる。
 利益という重力場は、軽くなれば重くなり、重くなれば軽くなる。相反する現象は、利益を損失として考えることもできる。そうすれば、軽くなれば軽くなり、重くなれば重くなる。
 いすれにせよ重力場は生体にも影響を与え、人格をも変える。その人格がもともと備わっていれば、重力場は重くなるばかりだ。重力のパワーが増し、ハラスメント場もやがてブラックホールに飲み込まれる。そうしてその場に閉じ込められた僕はこう思うわけだ。

「一度その場に入り込めば、もはや抜けられない。脱出するにはこのブラックホール内に存在する猿の惑星からワープしてサルしか手立てがない」

 ただし、「ワームホールは安定的に存在できないとも言われており、宇宙船など物質が通れるようなワームホールの構造を維持するには膨大なエネルギーが必要であるとか、あるいは「エキゾチック物質」と呼ばれるもののひとつである、“負の質量”をもった物質が必要であるといった説が出されている。そして、前者は宇宙を創り出すのと同じくらいのエネルギー量が必要であったり、後者はそもそもそのような物質が見つかっていないなどといった理由で、ワームホールを近道のトンネルとして利用することは不可能であるというのが、現在の科学の定説」(1)となる。すなわち、猿の惑星からサルことはできない。
 しかしながら、「ワームホールを使うのとは別の方法で、なおかつ実現の可能性があるかもしれない超光速航法として、1990年代から注目されているのが「アルクビエレ・ドライブ(Alcubierre drive)」という方法」(1)がある。
 「メキシコの物理学者ミゲル・アルクビエレ氏が考案したもので、アインシュタインの相対性理論に反しない形で超光速航法」(1)に基づく。アルクビエレ氏によれば、「空間そのものを歪めることで、宇宙船が光速を超えて動いているように見せることができるのではないか、と考えた。そして、「ワープ・バブル」と呼ばれるもので宇宙船を包み、その前側で空間を収縮、後ろ側で空間を膨張させることで、ワープ・バブルに包まれた宇宙船のある空間の座標を変えるという方法でのワープ航法」があるという。

 こうして東京エレクトロン株式会社のHPの記事を引用することであっという間にこの行までワープできた。ネタなくともワープできる。そのストーリーとはこういうことになろうか。そこで、今日のお題は、「ネタなくともワープできる」にしたい。

(1) https://www.tel.co.jp/museum/magazine/022/report02_02/?section=3

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