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創造の分類から検討した天才への道のり


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題名:創造の分類から検討した天才への道のり
報告者:ナンカイン

 本記事は、基本的にこの記事の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先のこの記事にて、大人における想像から創造への難しさを考えるとともに、創造に伴う分類について報告した。ここでは、さらにそれを深めるべく検討したい。
 この記事から、天才は才能+努力ではなく、才能×努力の関係が推測された。さらに、才能は知能と創造性に分けられ、知能は集束的思考能力、創造性は拡散的思考能力に相当することは先の記事で示した通りである。さらに、創造には通常の創造性と並外れた創造性の2種類があり、並外れた創造性は所謂天才と称される人物のみの創造性でもある。これらの考えに従って、創造を中心に図示すると、図1のようになると考えられる。この図1から並外れた創造性をもつ人物は、そのまま天才に至るため、努力もあろうが、それを易々と越えて天才へと進む。常人ではいないため、例えば、文献1)にも示されているように、フランスの数学者で、位相幾何学の分野で突出した業績を残したジュール=アンリ・ポアンカレなどがそれに相当する。ポアンカレ予想などは彼の業績の一つであるが、彼曰く、「ある晩、いつもと違ってブラック・コーヒーを飲み、眠れなくなった。いくつもの構想が雲のように湧いてきた」1)という状況からすでに常人ではあり得ない発想力を持っていることが分かる。そのため、常人ではこれを除外し、通常の創造性からの道のりを目指すしか方法がない。その方法は、拡散的思考能力を鍛えるになるが、この記事に示したように、拡散的思考能力を鍛えることは観察力を鍛えることに他ならない。なお、集束的思考能



図1 創造を中心とする天才への道のり

力は、大人になってからの経験値などによって、おのずと思考を集束へと導く。このことは、逆の見方をすれば、これがきっかけ(仇)となって、拡散的思考能力を妨げることを意味する。大人になってからも想像しなければならない創造は、例えば、図2を解決できるような豊かな発想力である。そのため、図1の道順から推測すれば、あらゆる物事をよく観察し、拡散的思考能力を鍛えて、通常の創造性を高める。それとともに、集束的思考能力に基づく知能はま 



図2 創造的問題解決テストの例2)

あまあであっても、通常の創造性の高まりでもって才能を底上げし、それを努力で相乗する(補う)ことで、天才への道のりに至ることができるのかもしれない。

1) アンドリアセン, NC: 天才の脳科学 -創造性はいかに創られるか-. 青土社. 2007.
2) 緒方刢: 図形完成テストによる児童の創造的思考力の測定について. 長崎大学教育学部教育科学研究報告 23:45-55, 1976.

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