地底たる謎の研究室

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ポートレイト写真における85 mm画角の研究



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:ポートレイト写真における85 mm画角の研究
報告者:アダム&ナッシュ

 「ポートレイト写真でもっともよい画角をもつ単焦点レンズは?」という質問に対して、ある程度のカメラやレンズの知識がある人であれば、「85 mm」と答えるに違いない。その通りであり、85 mmは標準とされる50 mmよりもやや望遠となり、中望遠レンズに区分され、うまいぐあいに人物が浮き出やすい画角となる。ただし、これはあくまでもフルサイズ(36 mm×24 mm)のイメージャーサイズでの画角の話となる。今の様なデジタルカメラ全盛ではなく、かつてのフィルムカメラ全盛の時代は、フィルムの露光されるサイズがフルサイズ中心であったために、中判カメラなどの特別なカメラ以外は焦点距離に伴う画角の違いを考える必要はなかった。しかしながら、現在は一眼レフカメラといえども、ほとんどがデジタルカメラのため、35 mm(フルサイズ)での換算を考えることが必要となる。
 現在の多くの一眼レフデジタルカメラは、イメージャーサイズにフルサイズ、もしくは、APS-Cサイズを採用している。それを図に示す。135 filmとあるのが、かつてのフィルムのサイズであり、現在のフルサイズと言われるサイズであり、横36 mm×縦24 mmに相当する。APS-Cサイズではそれよりもやや小さい。
 フルサイズで85 mmのレンズは、APS-Cのカメラに装着すると、85 mm×1.5=127.5 mmに相当し、フルサイズでの約128 mm相当のレンズでの画角となる。すなわち、85 mmはフルサイズでは、中望遠の扱いであったのが、APS-Cでは望遠の扱いとなることが明らかである。ここにデジタルならではの注意が必要となる。

35-apsc

図 イメージャーサイズ1)

 さて、フルサイズで、85 mmのレンズを使った写真はどのようになるかといえば、図にそれを示す。これはフランスの写真家のLods Franck氏による写真であり、氏の500pxでのデータによれば3)、カメラはNikon D700(イメージャーサイズは36.0×23.9 mm)で、レンズは85.0 mm f/1.8である。レンズが純正であれば、Nikon AF-S NIKKOR 85 mm f/1.8Gになるかと思われる。この例のように85 mmはポートレイト写真において優れた画角であることが明らかである。

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図 Lods Franck氏による写真2)



1) https://airforcedelta99.wordpress.com/2012/06/26/85mm%E4%B8%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2/ (閲覧2016.8.29)
2) https://alpha.wallhaven.cc/wallpaper/403264 (閲覧2016.8.29)
3) https://500px.com/photo/160919313/leana-by-lods-franck?ctx_page=1&from=user&user_id=12052365 (閲覧2016.8.29)

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