地底たる謎の研究室

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天才Geohot氏のかっこよさ



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:天才Geohot氏のかっこよさ
報告者:ちょろりん

 天才とは、天賦の才能であり、いわば天から授けられた能力とも言えるであろう。
 人が何かを達成する際の重要な要素にグリット(やり抜く力)があり、アンジェラ・ダックワース博士曰く1)、

才能 × 努力 = スキル
スキル × 努力 = 達成

となる。この式から、達成を得るには努力が2回影響することが分かり、いわゆる才能(ここでは、天才と言い換える)だけでは、物事を達成できないことが示唆されている。すなわち、努力するための「情熱」と「粘り強さ」が、その人のグリットを決める1)。ことグリットに関しては、天才は必要のない要素となる。
 一方、その人の持つ性格は50:50の割合で先天的でもあり、後天的でもある。そのため、性格はDNAに規定されているが、かたや環境にも依存していると言えよう。しかしながら、大人になればなるほど、その性格を変えることは難しくなり、後天的な要素での割合が低くなる。これを言い換えると、頭が固くなったと言えるかもしれない(この記事も参照)。すべての人が、後に頭が固くなるとはいえないかもしれないが、年齢とともに体の柔軟性が失われ、体のあちこちに故障が増え、頭の中のバグ(この記事も参照)も増えるのは、残念なことに生物学的には当然のことかもしれない。
 そこで表題のGeohot氏について述べたい。GIGAZINEが好きな人ならば、よく知っている人であろうが、先頃のGIGAZINEにこのような記事が流れた。「天才ハッカーが市販車を「自動運転カー」に変える改造キットの制御ソフトをオープンソース化、誰でもダウンロード可能に」2)である。この天才ハッカーがGeobot氏であり、今後の自動運転の技術を革新的に変革させることができる人物として期待されていた。しかしながら、記事にもあるように、Geobot氏はアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)の安全面での警告に対して、「規制当局や弁護士の相手をするためではなく、素晴らしい技術の開発のために自分の人生を費やしたい。当局の相手をするのは無価値だ」2)として、自動運転カー改造キット「Comma One」開発中止を明らかにした2)。が、しかし、そのソフトウェアプログラムをGitHub上にMITライセンスに基づくオープンソースとして一般に公開した2)。図にGeohot氏を示す。この偉業により今後、間違いなく自動運転技術の未来を変えた人となるであろう。実にかっちょいいぃ。普通ならば、NHTSAの警告に対して臆するか、あるいは、プログラムをどこかに売るか、をするところであるが、氏の選択は自動運転の技術発展のために開かれた未来を託したとも言える。ここで、先頃のダックワース博士のグリッドとの関係で言えば、Geohot氏はグリットがあり、スキルもある、もちろん才能(天才(うらやましいいぃ))もある。しかしながら、潔くオープンソースにした性格には、グリット以上に素晴らしいものがあるぞ~。しびれるぅ。

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図 Geohot氏2)



1) ダックワース, A.: やり抜く力. ダイヤモンド社. 2016.
2) http://gigazine.net/news/20161206-commaai-open-source/ (閲覧2016.12.6)

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