地底たる謎の研究室

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真のB級たる努力に向けて


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題名:真のB級たる努力に向けて
報告者:ダレナン

 B級というとどのようなイメージを描くであろうか? 一流にはなれないもの、王道ではなく邪道なもの、あるいは、変なもの、などと様々であろう。近年はB級映画やB級グルメといったB級の使われ方が定着しつつあるために、B級も漠然としてイメージできる。ただし、一流に対する二流といった意味合いは少なく、なぜかB級と称される。
 二流は単に一流にはなれないネガティブな要素が多い。しかしながら、B級には一部に熱狂的に愛されるといったポジティブな要素が多い。少なくともB級映画に関しては、一般的ではなくともコアなファンがいる特別な趣向をもったカルト映画がそこに含まれ、よいイメージがある。文献1)によるとB級は、「マニアック過ぎて普遍的な支持が得難いモノ」とされている。マニアックという語はややネガティブなイメージがあるが、どのようなことにもこだわりを持ち、そのことに精通するのは人として知識の成長を促すことに間違いない。また、それをきっかけに別のこだわりもその人の新たな知識として体系されると、今度は、深い知識が、広く深い知識へと知識ポテンシャルに変換が起こる。図に知識ポテンシャルの地形を示す。ただし、上図がさらに深くなり、一峰の狭く深いだけの知識ポテンシャルに陥ると、こだわり過ぎてなかなか這い上がれない。すな

figA

               ⇒

figB

図 知識ポテンシャルの地形

わち、別の知識に目が届かない事象である。これでは二流と称されても仕方がない。大事なのは下図のようにそこから這い上がり、広く深くできるきっかけがB級には求められる。なぜなら、B級は様々な見識から生まれた特別な何かがあるからである。これを可能にするには、物理的には図のポテンシャルVに対する秩序パラメータqの条件となる制御パラメータに何らかのゆらぎが必要となる2)。そのためには、時に別の独創性が求められる。これについては、意識的に何かに集中することで、無意識が独創的思考を生み出すことが分かっている3)。そのため、真のB級となるには、無意識下のゆらぎが大切である。
 B級映画の帝王として名高いのは、ロジャー・コーマンにおいて他にはいないであろう(彼はB級という語によいイメージがなかったようだが4)、ここではよいイメージとして)。彼は膨大な数の低予算映画を製作したが、10セントも損をしなかった4)。彼の映画製作には信念(こだわり)があり、独創性 (無意識下のゆらぎ)に基づく、あらゆる(広く深い知識の、特別な何かがある)映画製作を行い、独自の映画づくりの哲学を築き上げた。そこに真のB級たる偉大さがある。当ショも真のB級たる研究所として努力したい。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/B級 (閲覧2015.10.5)
2) ハーケン, ハーマン: 協同現象の数理. 東海大学出版. 1980.
3) Dijksterhuis, A. Meurs, T. : Where creativity resides; The generative power of unconscious thought. Conscious Cogn 15: 135-146, 2006.
4) コーマン, ロジャー, 他: 私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか. 早川書房. 1992.

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