題名:てんさい糖の調査
報告者:ちょろりん
名前で得をする食品もあれば、その逆もある。表題に示した「てんさい糖」は間違いなく特をする方であろう。「てんさい糖」のてんさいとは、文献1)によれば、むろん天才ではなく、てん菜と書き、見た目は大根のようで、実はほうれん草と同じアカザ科の作物である。また、ほのかな甘さをもつ野菜のため、それを細かく切って煮だすことで糖の原料となる。それが「てんさい糖」である。図にてん菜を示す。ちなみに、てん菜は、英語ではsuger beetと呼ばれ、日本語でも別名で砂糖大根と呼ばれている2), 3)。
このてん菜による「てんさい糖」は、オリゴ糖が多く含まれ、腸内のビフィズス菌の栄養源となることが報告されている1), 2)。さらに、「てんさい糖」には、カリウム、カルシウム、リンなど様々なミネラルが含まれ、ミネラルの宝庫とされている1)。さらに、てん菜のトリテルペンサポニン類(生薬に含まれる成分4))によって血糖値の上昇を抑制する働きがあることが指摘されている5)。このことから、「てんさい糖」は砂糖界でも、例えば、サトウキビからしてみれば、「あいつは天才的な能力だ」と言われているのかもしれない。
図 てん菜2)
そうであれば、まさに、天才な「てんさい糖」である。しかしながら、当たり前のことではあるが、「てんさい糖」を摂取したことによって天才となった人の事例は、残念ながら発見することはできなかった。そのため、「てんさい糖」→ 天才となることは、今もって証明されていない。
一方、この記事にて、腸内のビフィズス菌でもって、腸内菌叢をバランスよく整えることは、人の健康に大事であることが報告されている。また、腸は第二の脳とも言われ、腸内菌叢の働きもそれに伴って大事であることが報告されている。このことから、類推すると、腸内によい影響をもたらす「てんさい糖」は、「てんさい糖」→ 天才もあながち間違いではない可能性が示唆される。すなわち、「てんさい糖」によって、腸内が整えられ、それによって腸の第二の脳から、第一の脳へとよい影響を与えることが容易に推測されるからである。
現在、まだ、「てんさい糖」による第一の脳への影響は明らかにされていない。しかしながら、「てんさい糖」→ 天才という根拠が見出されば、「てんさい糖」は名実ともに天才糖へと変貌するかもしれない。今後の「てんさい糖」による様々な研究に期待が
(天才は)もてるぅ。
1) http://www.tensaito.com/qa/ (閲覧2017.3.14)
2) http://onkatsu-bijin.com/health-seasonings/sugar-beet/ (閲覧2017.3.14)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/テンサイ(閲覧2017.3.14)
4) http://www.au-techno.com/tennen/tennen.files/medicament_SAGYOU_LABEL.htm (閲覧2017.3.14)
5) 中村誠宏, 他: 薬用食品から抗糖尿病作用成分の開拓に挑む. YAKUGAKU ZASSHI 131: 909-915, 2011.
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