地底たる謎の研究室

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そばかすであろうとも、シミであろうとも、それはひとつの個性を表現する。



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:そばかすであろうとも、シミであろうとも、それはひとつの個性を表現する。
報告者:アダム&ナッシュ

 そばかすはその人の元々の体質や遺伝に基づくことが多く、先天的に発生しやすい。一方、シミは年齢を重ねるとともにできるため、後天的に発生しやすい。そばかすの正式名は、雀卵斑と称され、シミのそれは、老人性色素斑や炎症後色素沈着、あるいは、肝斑などと称される1)。しかしながら、先天的であろうとも、後天的であろうとも、両者とも表皮にあるメラノサイト(メラミン細胞)によって生成されたメラミンが元となり、それが肌表面から透けて見えることでもたらされる1), 2)。そのメラニン自体は紫外線から肌を守るという役割を担っている2)。そのため、肌にとっては有益である。しかしながら、肌表面にそばかすやシミが見えると、美容にとって天敵となる。特に、女性の方は非常に気になる要素であることには間違いない。
 メラミンには2種類あり、ひとつは真メラニン、もうひとつは亜メラニンである3)。髪の毛の色に関して言えば、真メラニンにより髪の毛が黒色~赤褐色となり、亜メラニンにより髪の毛が黄色~ブロンドとなる3)。日本人の髪の毛が黒っぽいのは、前者が多いためであり、欧米圏の人が多い髪の毛の色は、後者が多いためである。髪の毛の色と同じく肌の色も、上記の2種のメラミンに基づく。
 先天性によるそばかすに関しては、特に北欧の方に比率として多いことに気づく。北欧は緯度の関係もあり紫外線が弱く、遺伝的にメラミンの形成が少なくなったために、そばかすになりやすいのかもしれない。場合によっては、全人口の1%を占める赤毛の方はメラニンの生成に関わるMC1R遺伝子がうまく働かず、紫外線を浴びるとそばかすどころか、皮膚がんになりやすいという恐ろしいデータもある4)。その一方、太陽光(適度な紫外線)に当たらないと、ビタミンD欠乏症になってしまうリスクも増大する5)。そのため、人類の肌と紫外線との葛藤は、なかなかの難問である。美容と健康の取り巻きも、それに準じるかもしれない。
 しかしながら、このようなそばかすも個性として表現することがある。ポーランドのポートレイト写真家であるAgata Serge氏はこれを個性として、あえて白黒写真で表現している。図にAgata Serge氏の作例を示す。その他の氏の作品もあえて白黒でそばかすを強調している7)。とてもきれいなモデルさんであるが、このようにしてみると、そばかすもシミも一個性として捉え、その人の人生を語る上で重要な要素になるのかもしれない。筆者らも、TVのキャンディ・キャンディにならい、「そばかす(シミ) なんて きにしないわ」、としたい。



図 Agata Serge氏の作例6)

1) http://www.skincare-univ.com/ (閲覧2017.3.22)
2) http://www.kao.com/jp/ (閲覧2017.3.22)
3) https://www.lokahihair-ao.com/single-post/2016/05/29/メラニン色素の事-1 (閲覧2017.3.22)
4) https://www.sciencedaily.com/releases/2013/08/130822122525.htm (閲覧2017.3.22)
5) http://www.excite.co.jp/News/bit/E1399964087436.html (閲覧2017.3.22)
6) https://drscdn.500px.org/photo/135926111/q%3D80_m%3D2000/6e94fe03e7cc60b356db2942a6e7acfa (閲覧2017.3.22)
7) http://www.agataserge.com/ (閲覧2017.3.22)

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