地底たる謎の研究室

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寝ながら映画館


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題名:寝ながら映画館
報告者:ログ

 現在の形式の映画史は、文献1)にもあるように、リュミエール兄弟の最初の映画に端を発する。フランスのルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した"シネマトグラフ"(撮影と映写の機能を持つ複合映写機3))によって撮影された1422本の映像作品が、すべての映画のはじまりとされる2)。シネマトグラフは、約50秒の固定カメラ映像という技術的な制限があったが、構図やアングル、演出、喜劇やスリラーといった原型もすでにこれらの中に見られ2)、現在に続く映画の布石であったことには間違いない。そのため、フランスのリヨンには、このリュミエール兄弟を称えた映画の聖地ともいえる美術館のリュミエール美術館4)も存在し、当時のリュミエール兄弟は、絵画に続く新たな芸術を生み出す映像表現の先駆者であったろうことが容易に想像できる。
 一方、現在の映画はジョン・ラセター監督による「トイ・ストーリー」でもって、CGが映画のメインストリームとしても有用であることが提示され、さらに、ジェームス・キャメロン監督による「アバター」でもって3D映画の新たな時代が開かれ、映画も様々な多様性を示している。かつては、二本同時上映が街中の映画館で上映されていたのが所謂映画であったが、次第に街中の映画館も影を潜め、それ以後は、商業施設に伴う複合映画館が増えたのも、新たな映画の方向性として見て取れる。しかしながら、その一方で、現在はYoutubeをはじめ、映画もNetflixなどの動画配信で手軽に閲覧できるようになったことから、なかなか足しげく映画館に通う方も少なくなったかもしれない。そこで提案するのが表題の「寝ながら映画館」である。
 一般的に映画は座ってみる。例えば、初の「スター・ウォーズ」の監督でジョージ・ルーカス監督がルーカスフィルムの一部門としてスタートしたTHX社(映画の音響の評価を提供する会社)は、国内でもいくつかの認定された映画館があるが、そこでも劇場のデザインは座ることが前提とされている5)。さらに、近年、韓国のCJ CGV社が開発した革新的な上映システムとしてScreenXがあるが、これもスクリーンを3面にし、最大270度の視界によって映像を上映するも、これも座ってである6)。また、今では一般的になったが、映画に合わせて座席が動く「MX4D」システムも基本的には座って観る。かつて



図 THXの規格システム5)

と違い座席の後ろから映写する必要性が必ずしもなくなったであろう現在ならば、寝て観る映画館もあってはよいのではないだろうか。夜中に布団に包まりながらタブレットでNetflixを楽しんでいるときに、ふと思った。言い換えれば、豪華な寝台のあるプラネタリウム式の映画館である。眠りを誘う映画であれば、とても快適に上映時間を過ごせそうである。キーワードはエンタテイメントではなく、エンタメ・リラックスである。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/映画史 (閲覧2018.1.8)
2) https://wired.jp/2017/11/20/2017lumiere/ (閲覧2018.1.8)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/シネマトグラフ (閲覧2018.1.8)
4) http://www.institut-lumiere.org/ (閲覧2018.1.8)
5) http://www.aeoncinema.com/thx_info/ (閲覧2018.1.8)
6) http://eiga.com/news/20170601/13/ (閲覧2018.1.8)

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