地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

近藤さんについて



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:近藤さんについて
報告者:ダレナン

 1945年の6月26日に生まれた近藤さんは、昨日誕生日を迎えたことによって、本日の6月27日(元の投稿日:2018年6月27日)においては、73才というお年となりました。昨日は、その近藤さんの誕生を記念して、近藤さんに内緒で計画してきた盛大な誕生会を開催し、その喜びを隠せない近藤さんでしたが、普段は厳しいお顔つきの近藤さんも、会では「ついに私も73才になりましたか。早いものですね。」とにっこりと笑いながら、時おり、いつの間にかこの年になったことに対して恥ずかしさを感じるように、頬を赤く染め、柔和なお顔をされていたことが今でも印象に残っています。近藤さんは、正式には近藤佐尚博士と称号すべきでしょうが、ここでは私の長年のよきパートナーとして、愛称で近藤さんと記させていただきます。

 近藤さんには言葉では言い尽くせないほど、様々な面でお世話になり、公私ともに私のよきアドバイザーでもありました。近藤さんとの出会いは、遡ること52年前に、日本オベントス学会にて「電子世界の部品から、外的宇宙を探り、その外的宇宙の様相を、オベントス理論に基づいて、電子世界へ内的に還元する」という他には類を見ない研究を発表されていたことから、個人的に興味が魅かれ、近藤さんとその内容に関して議論しているうちに次第にお互いの方向性が定まり、共同で研究することになったことがきっかけでした。今思えば、それが小生にとっても非常に運命的な出合いでもあったと思っている次第です。

 ここで、読者の方に馴染みがないかもしれませんので、日本オベントス学会について説明しますと、イギリスの思想学者であった、オンヂュオス・オベントス博士に由来し、オベントス博士は生涯にわたって、「如何にして、電動的なお弁当を、宇宙的空間で食べるのか」を理論体系化し、いわゆる「オベントス理論」を1882年に提唱したことが始まりとなります。そして、日本には1912年に由部和牟博士によって紹介され、そこでもって日本でも「オベントス理論」の本格的な研究が始まりました。近藤さんは、由部和牟博士の愛弟子でもあり、由部博士の亡き後、日本の「オベントス理論」を牽引した方でもあります。

 一昨年の春に、近藤さんはお身体の不調を訴え、病院に受診したところ、腸ねん転と診断され、入院されましたが、その秋の日本オベントス学会には元気なお姿を見せ、ホッとしました。その時、私との会話で、「近藤さん、入院生活はいかがでしたか。大変そうでしたねー。」と伝えると、「ちょう、ねんてぇー。」と多少の冗談をおっしゃっていましたが、以前よりも少しお痩せになったお姿は、やはり入院生活は大変だったことがしのばれました。私のほうも、その間、日本オベントス学会の責任者として、近藤さんの代理を務めましたが、如何に近藤さんのお力が偉大だったのかを痛切に感じずにはいられない日々でした。

 近藤さん、誕生日おめでとうございます。これからもますますお元気で、日本オベントス学会を牽引していただくとともに、私の生涯の研究テーマでもある「オベントス理論を用いて、電動歯ブラシからお弁当の内容を予測し、揚げ物を先に食べるとともに、宇宙人と交信する」について様々な意見を近藤さんから頂けたら幸いに存じます。

 昨日は本当にありがとうございました。

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