地底たる謎の研究室

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「バレなければよい」という状況下での位相補償について


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題名:「バレなければよい」という状況下での位相補償について
報告者:ナンカイン

 本記事は、基本的にこの記事の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 手動制御による湯沸かし器で問題となるのは、湯沸かし器の反応による。文献1)によると、湯沸かし器の反応がにぶいことで、ガス量の調節が難しくなり、手動制御で変えたとしてもすぐに温度の変化には至らない。そのような手で触った温度と、好みの温度との差を入力量として、熱いと感じたらガスを弱く、冷たいと感じたらガスを強くすることを、制御システム的には負帰還によってなされる。手動制御でなくとも、機械制御(正しくは、センサーとICによる電子的なコンビネーションによる)でも同じシステムとなる。ちなみに、戻ってくる情報を利用して行う制御方法は、フィードバック制御と呼ばれ、システムの振る舞いを熟知して誤差を足し込んで行う制御方法は、フィード・フォワード制御となるが、いずれの制御方法にせよ、システムを安定化させることは、振動の位相を調節することになるため、位相補償とも呼ばれる1)。
 ここで、先の記事でも示したように、インターネットは、コミュニケーション結合における記号論的な有機体でもあり、その有機体の連結を保つためには、位相補償がなされなくてはならない。マン・ツー・マン、あるいは、フェース・トゥ・フェースおけるコミュニケーション結合であれば、その空気振動は少なからず読みとれるも、記号論的な有機体としてのインターネット・コミュニケーション結合では、その空気振動が読めない。そのため、匿名性という手段で持って、振動の位相が大きく乱されることもしばしばある。特に、受信する側の個人の安定性が必要以上に振動している場合において与えられた位相変動は、より一層システム(個人)を不安定化させる。図に、その位相変動をもたらすであろうカテゴリー分類の件数を示す。これ自体は1985年からの朝日新聞の匿名記事からの新聞調査に基づくカテゴリー分類であるが、内容としてはインターネット上もほぼ同じであろう。明らかに、いじめや中傷・名誉毀損が多いことが分かる。「バレなければよい」という考えが醸成された下での、倫理の欠如や倫理観や道徳的節度がなくなり、社会的な責任を果たさないこと



図 匿名記事からの新聞調査に基づくカテゴリー分類2)

をモラル・ハザードというが3)、あるいは、情報社会におけるモラルを情報モラルとされるも4)、「バレなければよい」という状況下での位相補償について、社会的有機体のシステムの安定化を図るためには、どのような制御方法が未来において重要となるのであろうか。ここでも、ディスプレイ面が尽きたので、次回に譲りたい。

1) https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2004/04/p237-238.pdf(閲覧2019.2.5)
2) 青山奈未: インターネットの匿名性について. 愛知大学文学部図書館情報学専攻卒業論文要旨, 2009.
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/モラル・ハザード (閲覧2019.2.5)
4) 吉田等明, 他: オンラインでの匿名性と倫理観. コンピュータ&エデュケーション 24: 20-25, 2008.

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