題名:プレゼン係としての採用、第一日目
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
ついに、南鈴株式会社のプレゼン係として採用された(この物語)。こころの中では、「僕の実力なら、当たり前だろうーな」と思いつつも、やはりムックダー・ナリンラックさん社長へのときめきは、隠しきれなかった。どうしても、ちらちらと、時には、がんみして、社長を眺めてしまうのだ。
「何か、ついてる?」
「いいえ、そうではありませんが…」
「それじゃぁね。ついてきて」
ムックダー・ナリンラックさん社長についていった。どうやら、第一日目の本日。早速もって、プレゼン力を実践する機会を与えられたようだ。
「ここよ」
そうして、つれてこられたのは会社の倉庫であった。
「ここで、荷物の整理をしてね」
ウインクされた。再び、ときめいた。でも、なぜ会社の倉庫でプレゼンしなければならないのであろうか。若干、不思議であった。
「はい。これ仕分けして。あと、お願いね」
再びウインクされた。またもや、ときめいた。そうして、喜んで荷物の整理をしていた。倉庫の窓からは、外の景色も眺めることができた。外には社員と思しき、いや、もしかして社員ではないのかもしれないが、美しい人が歩いていた(図)。一瞬、荷物の整理ではなく、ここでプレゼン力を発揮すべきか悩んだ。しかしながら、社長のプレゼン係として採用されたはず、とのことを信じて、そして、ムックダー・ナリンラックさん社長を信じて、荷物の整理に励んだ。
図 倉庫の窓からの眺め1)
1) https://www.pinterest.jp/pin/714876140823967824/ (閲覧2019.7.24)
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