地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ワイ、踊るそのハムスター



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

広告


pocket LINE




題名:ワイ、踊るそのハムスター
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 「愛弟子のCharlotteちゃんとの出会いは、ワイがベルギーにおった時のことや。なんやDJセットを前にして悩んでた女子がおってな、それがCharlotteちゃんやったんや。そこで、ワイは思い切って聞いてみたんや。「Hey、そこのじょし、いったい、どないしたん?」とな。すると、Charlotteちゃんはこう言ったんや」

(皆が商業的なハッピーな音楽に合わせて踊っているのを見ても、全然理解ができません)1)

「とな。この気持ち、よーわかるで。ハムスター界のDJも、実際のふんいきと異なってな。なんで、皆ハッピーばっかりもとめるんやと。別にな。ハムスター界もたいへんやで。家にかってもろて、ヒマワリの種ばっかりもらっとるハムスターばっかりやなかったんや。ワイもそのくちや。そりゃ、酷なもんやで。高級ヒマワリの種なんぞ、見たことも、食ったこともねーがな。そんな中で、音楽に合わせて踊れっちゅわれても、踊られへんがな。そこで、ワイは考えたんや。その気持ちをメランコリックな音楽として、暗い音のするテクノとして、そんなDJプレイがあっても、ええんちゃうかと。そうして、自分の心拍数と呼吸数からサイコーのBPMを、踊れるBPMを分析したんや。するとな、これがハムスター界のDJでスタンダードになったちゅうわけや。そこで、この経験をCharlotteちゃんに伝えたんや。自分の心拍数と呼吸数からサイコーのBPMが見つかるでー、っと。それで、皆トランスできるでー、って。Charlotteちゃんはこれにピンときたらしい。ほれ、そこ見てみ」

(メランコリックな音楽が何よりも面白いと思いますし、暗い音のするテクノに魅了されるんです)1)

「ワイとおんなじこと言うとるがなー」

「それに気づいてからというもの、Charlotteちゃんの快進撃がはじまるちゅうわけや。ダークなムードとヴォーカルライン、ヘヴィーなドラムを強調した、張りつめていてミニマリストなスタイルのテクノを好む…2)。ワイの思想を受け継いだ、ええ愛弟子やで、ほんに。Charlotteちゃん、めちゃ、ええプレイやでー」

「Charlotteちゃ~ん。Tomorrowland Belgium 2018の時も、ワイ、会場で踊ってたんやで~(図)」



図 ワイ、踊るそのハムスター3)

1) https://djmag.jp/news/20160627203000 (閲覧2019.8.17)
2) https://jp.residentadvisor.net/podcast-episode.aspx?id=624 (閲覧2019.8.17)
3) https://www.pinterest.jp/pin/98657048066327740/ (閲覧2019.8.17)

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。