題名:やがて、すぐに、泥のように眠りに着く
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
そのハムスターは手の中でうなっていた。なんかひどく苦しそうであった。
「いやー、のみすぎたかなー。ちょっといきが…。ワイのハートのビートがけっこう、いつものDJプレイより、めっさはやいでー。そりゃ、ワイも、としやさかいな。しゃーねぇーけんど。ワイもすでに3歳ちょいや。にんげんのねんれいにしたら、80歳ぐらいやけん1)。やっぱよどおしはきつかったでー」
「そうやな。もうむりはでけへん年やなー。Steveくん(この物語)との出会いから、はや3年ほど。そして、ワイがハムスター界のDJとしてぶいぶいいわしとったときに、Charlotteちゃん(この物語)とでおーてから、はや2年ほど。まさに、こーいん、やのごとしやわい。もう3歳か。ふぅ…。ワイも、じぶんも、そろそろ帰ってやすもか」
「さいきんは、DJのさらばっかし回しとって、ろくに回し車でうんどーしとらんかったからな。いえ帰って、Yeahってかんじで、やっぱうんどうせなあかんなー。じぶん、ここもポイントやで。家でYeah!。これぞ、ハウスパーティや...。もう、すでに夜あけたけどな…」
そう粋がりつつも、少し息があがっているように感じた。大丈夫なのか心配だった。
「そんな、ふあんそうな顔すんなやー。こっちまでかなしゅうなるやんけ。今日一日、ゆっくり休んで、明日の朝一番にカターニャに向かおか。明日の朝、ここで7時ぐらいに待ち合わせしよか。ほなな、またねー」
そう言って、そのハムスターは手のひらから伝って足もとまで降りると、足早に路地に消えていった。少しそのハムスターの健康が気がかりであったが、足取りも軽やかだったことからそんなに心配はいらないかな、と思えた。とりあえず今日一日はホテルに泊まって、明日に備えよう。
朝からホテルの宿泊ができるのか、若干心配であったが、偶然にも港の近くにあったカステルヌエボ広場から500mほどにあるPalermo's Hotel Europa(図)に以外にも宿泊の予約が取れた。そのまま部屋に入ったとたん、ベッドに横になり、やがて、すぐに、泥のように眠りに着いた。
図 Palermo's Hotel Europa2)
1) http://kinkuma.blog.jp/archives/28972935.html (閲覧2019.9.12)
2) https://www.booking.com/hotel/it/europa-palermo.ja.html (閲覧2019.9.12)
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