地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

何も登攀出来ていないこのストーリー



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:何も登攀出来ていないこのストーリー
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 「伯父さん..、いや組合長。ちょっと喉が渇いたので、冷凍庫にあるアイしをたいのと、そこにある伊藤園 健康ミネラルむぎ茶 たっぷり650mlを吸いたいってもええですか?」

「愛したい? 吸いたい、って?」

「いや…、アイス食べて、むぎ茶飲んでもええですか」(若干、欲望的に寝ぼけてた(この物語)ようだった。)

「ええよ。わりーな、カツオくんのことを心配すると、いっつも話に熱がはいってしもうて。(腕時計をながめながら)もう1時間経ったのかいな…。いつもすまんのー」

 その後、たわいもない話をしながら、組合長は「そろそろ生産組合にでも顔出すか…カツオくん、ほな、行くで…」と、生産組合に向かった。


 ここ羽合(ハワイ)での名物といえば、やはり東郷湖のしじみになるであろう。そのサイズから、鬼蜆(おにしじみ)とも呼ばれ、通常流通しているしじみは厚みが8mm~10mmぐらいのものが主流であるのに対して、鬼蜆は厚みが全14mm以上あり、アサリと勘違いされる方も多い1)。また、黒く輝くその姿から黒いダイヤとも呼ばれているぐらいだ1)。
 ちなみに父は、沿岸漁業を中心に活躍し、ハワイにはイソベマグロという名漁師あり、として近隣に名を轟かせた漁師であった。が、僕は結局、しじみを選んだ。ろくに登攀もできずないくせに、Sea To Summitしながら、Black Diamondへと憧れたのも少なからず影響しているのであろう。ここで、再び若干、Lost Arrowし(方向を見失いつつあり)ながらも、そのロストアローに助けられて、Black Diamondできたのは、奇跡としか言いようがない。でも、未だに何も登攀出来ていないこのストーリーは、この先、どうなるのであろうか。空を見ると、こちらも若干、雲行きが怪しくなっている。まるで、僕の心情を表しているかのようだった。ただ、ただ、まだ、ホワイトアウトまでには、時間の余裕がありそうだった。いけるでー。



図 Black Diamondによる登攀2)

1) http://www.onishijimi.com/ (閲覧2020.1.27)
2) https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/ (閲覧2020.1.27)

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