地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

ブラックホールの重力に引き込まれそうになる



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:ブラックホールの重力に引き込まれそうになる
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 琉花:「今日は、大山に行く日程を決めたくて朝にここに寄ってみたん、だけれども…、今日は、ちょっと他のところの調査があって、今からそっちに行くの。昼にまた戻ってくる。もし、カツオくんさえよければ、この前のHAKUSENにつれてってくれるかな。いっしょにコーヒーのも」

「いいよ、わかった」

琉花:「じゃぁ、カツオくん、またあとでね♡」

 琉花の姿が見えなくなると、最近「顔(こころ)が欠けてて、力が出ない(図)」1)の状態になる。組合長(伯父)にも、「最近のカツオくん、腑抜け状態やなー、琉花さんに」と言われる。まさに、腑抜け野郎。そう思う”やろう”。でも、アンパンマンならこう言う”だろう”。「「消えたアンパンマン」での飛行能力で、僕は、ばいきんまんが作ったブラックホールの重力に引き込まれそうになるも、顔が欠けた状態にも関わらずブラックホールの重力に逆らって飛び続け地球に帰還したことさえあるんだ」2)と。やろうとだろう。実行と推論。それが大事なの。大事なのね。アンパンマン。



図 *画像お借りしました1)

(そうだ、仕事をやらなきゃ、やろう、そして、昼までに仕事を終わらせなきゃ、だろう)

 今日は幸いにしてそれほど仕事はなかった。しじみ漁での資源保護のために期間、操業場所、1日の漁獲量等も取り決められているからだ3)。そこで、しじみ漁に欠かせない鋤簾(じょれん)1)を手入れした。組合長(伯父)も、軽トラ(この物語)を整備して、今日はのんびりと過ごしている。
 そうこうするうちに、昼近くになり、琉花の姿が見えた。新しい顔に挿げ替えられたアンパンマンのように、「元気100倍!アンパンマン!」。

「琉花。逢いたかった…」という言葉と同時に琉花を抱きしめた。

「どうしたの。カツオくん」

「琉花。愛してる」、「カツオくん、わたしも…♡」

1) https://kodemari.cookpad-blog.jp/articles/423582 (閲覧2020.2.5)
2) https://dic.pixiv.net/a/アンパンマン (閲覧2020.2.5)
3) http://bokoro.com/cms/blog/鬼しじみ漁を見学しながら朝食を!.html (閲覧2020.2.5)

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