題名:んごぉーと鳴いとるで~
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
館の中は薄暗く、ほの明るかった。そこでは、今にも何かが起こりそうな気配がした。やや狭めの通路の左右の壁にはフランコ・ハバド氏の写真がずらっと飾られ、「我を崇めよ。我こそが想像と創造にあふれるCreatorなのだ」と壁面に書かれてあった。写真にあるその鋭い眼光はいずれもが、ツキオの宇宙船内で見た動画のままだった。
しばらく順路をたどると、輝く部屋が左手に現れた。中に入ると、そこにハバド氏が立っていた。これは旧式の3Dホログラフィだろう。旧式ゆえに、それは明らかに再現された映像であることは理解できる。そこはさっきまでのリアルすぎるキーコさんとは異なっていた。ただ、しかし、立体的に、その眼光をもって演説するそのハバド氏の像は映像は、旧式といえども圧倒されるものがあった。
我がフランコ・ハバド神なり。
我を崇め、そして、Moon Townを繁栄させよ。
あなた方は、魂の戦士の遺伝を受け継いだ立派なMoon人なり。それは我が保障する。そう、月の世界の、2組の、選ばれしアダムとイブから、あなた方は生まれ出づる。その戦士の子らに直系するのだ。
信じよ。信じるのだ。
そうして、種を交配し、あなた方の○○○で、このMoon Townの歴史を刻むのだ。我がデューン計画は、まさしくあなた方の○○○で、立派な花へと開き、咲き誇るのだ。
それがやがて宇宙の伝説となる。
我はフランコ・ハバド神なり。
我々スペースZ社バージョン5は、幸運のスコップだけでなく、月の世界を彷徨うCreateの源をも手に入れた。Createの源、その彼氏は、この新新時代のノアの箱舟の象徴として、このMoon Townを大いなる想像と創造をもたらすであろう。
その想像と創造は、すべてのMoon人にために、チーズの不可逆的変化を起こす。そう、確信せよ。
今日も彼氏は、んごぉーと鳴いとる、今日も彼氏は、んごぉーと鳴いとるで~。今日も彼氏は、ちみらの未来のために、んごぉーとどでかい声で鳴いとるで~~。
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