川の流れと人生論



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題名:川の流れと人生論
報告者:ナンカイン

ああ 川の流れのように ...1)

 言わずと知れた昭和歌謡会の歌姫である美空ひばり氏の歌である。また、これもよく知られるところであるが、この歌の歌詞は秋元康氏による。もちろん、Youtube2)にもその素晴らしい歌声がアップされている。
 川の流れの様子は、先の歌詞にもあるように、人生にもよくなぞられ、流れがあるからこそ生きている、すなわち、生なる流れがあるからこそ人生を謳歌しているというニュアンスもある。少なくとも、流れなく澱んだ川(ため池の如く)を心に浮かべれば、我が人生も澱んだものとなりにけりであり、澄み切った静流が心に浮んだならば、我が人生も澄み切ったものになりにけり、であろうという意識は多かれ少なかれどの人にもあるに違いない。川と人生という物質・存在的には異なった要素で構成されていても、不思議と同じ感覚を得やすいのは、川の面白いところである。特に山岳から海岸まで多くの起伏に富んだ地形が凝縮している日本では、その感覚が強いかもしれない。そのため、古来から、自然とともに生きてきた日本人ならではの感覚も、川と人生の間には見出しやすいのであろう。
 一方、物理的に述べると、川の流れは地形の高低差によってもたらされる。一般的に水は、高い方から低い方へと流れ、この現象は地球の重力による。今度は、地学的に川自体に目を向けると、上流のわずかな水の流れが、次第に束になり、その束が大きくなって川となり、下流では河口に至ることで海と合流するのが、その本体となる。さらに大きな視点で捉えると、川は地球の水サイクルの一部でもあり、雲の水蒸気が水滴となって雨となり、雨が地表を流れて川となり、海に行くまでの間で蒸発した水分が再び雲となって、という過程を繰り返す中に存在している。言い換えると、川とは、安定した状態へと移行する過程(高低)で、様々な要素を取り入れながら(束)、それを循環させる機能があることが理解できる。
 川の流れは水によるものであるが、その川における水の作用については、以下の3つがある3)。
①侵食作用:土地を削る
②運搬作用:削った土砂を運ぶ
③堆積作用:運んだ土砂が積もる
しかしながら、侵食しすぎても、運搬しすぎても、堆積しすぎても、川は川でなくなり、川の流れも滞る。そのため、これら3つがバランスよく作用しなければ、川が流れない。さらに、この3つの作用を決めるには、川の速さ、水量、川の形の要素が重要となる3)。
 ここで、話を戻し、川と人生を対比すると、人生も川の流れと同様で、何かを侵食し、何かを運搬し、何かを堆積する。その中で、重要となるのは先の要素からヒントを得ると、以下の3つになるのかもしれない。
①人生の速さ
②人生の中身の量
③人生の形

1) http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=31506 (閲覧2016.6.1)
2) https://www.youtube.com/watch?v=t8IbuwxEnqE (閲覧2016.6.1)
3) http://www.juku.st/info/entry/1001 (閲覧2016.6.2)

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