地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

疑惑による有罪

題名:疑惑による有罪報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 眠りに落ちた。そして朝になり僕は目が覚めた。しーんと静まり返った朝だった。いつもなら、カチャカチャと朝食の準備をする音やゴトンゴトンと洗濯機の回る音がする。でも、今日はや…

眠りに落ちた。

題名:眠りに落ちた。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 とても険しい目をしている彼をしり目に、僕も次第に眠りに陥った。 眠りの中での彼”くっくどぅーどるどぅ”はとても優しかった。クミちゃんらしきヒヨコに対して、毛並みをそろえたり、…

とても険しい目

題名:とても険しい目報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 (間違いなく、僕の分身だ)。 僕たちは、同じような夢を見ていた。(でも、本当は、彼は、分身じゃない、僕自身なんだ)とクミちゃんに告げようかと思った。それでも、結局、僕は、ク…

分身

題名:分身報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 果ててから、僕たち二人はしばらく呆然としていた。すべてを忘れるかのように忘我の境地に立っていた。傍らでくっくどぅーどるどぅが掘りあてた白銀の湯なる温泉は、こんこんと沸きだし、煮沸す…

白銀の湯

題名:白銀の湯報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 肌を確かめると、クミちゃんがそこに居るのが実感できた。僕とクミちゃんの肌が溶け合うように、僕はクミちゃんのあらゆるところをまさぐった。 ずっと離れたくない。クミちゃんのことが大好…

特別なにほひ

題名:特別なにほひ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 クミちゃんに「温泉はどうだった?」と問われ、「黄金の湯だったよ」と答えた。今度は「クミちゃんの方はどうだった?」と僕は問うた。「素敵だった。タケヒサさんとここに来られてよか…

大欲情

題名:大欲情報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 想いがJoeと溢れ、僕は温泉の豊かさに何とも言えない心地よさを感じていた。これこそが、温泉の醍醐味。伊香保の泉質が肌からしどしどとしみ込むように、僕の心は、躍り出していた。Tonight, o…

想いがJoeと溢れて

題名:想いがJoeと溢れて報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 その後、クミちゃんは「じゃあ、温泉に入ってくるね」と告げた。僕は静かに頷いた。タオルと浴衣を携えてクミちゃんは大浴場へと向かった。 人と比べてはいけない。自分なりの道を…

Reflexion。

題名:Reflexion。報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 バフォメットなるその神は、その後にラファエルによって荒野に追放された。そして、神殿の幕が裂けた時に、古代の神託所は沈黙した1)。その沈黙は、僕に対して、この後の3日間、いつしか…

僕たちの神さま

題名:僕たちの神さま報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 「クミちゃん。来週じゃなく、今すぐ温泉に行こう。緊急事態なんだ。僕には、もう、クミちゃんしかいない。クミちゃんと一緒じゃないと僕はどうにかなりそうなんだ。今すぐ温泉地に行…