題名:くらくらしつつ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 目上榎井。それが彼女の名前だった。僕は愛Cloudでシェアされたその名の漢字が浮かび上がっているディスプレイをじっと見つめていた。その時、目上榎井さんは僕のところに花と鼻をくん…
題名:愛Cloudでシェアされ報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 りどるとコンデンサー街を歩いていると、ピカピカとそこらかしこにLEDが輝き、怪しい看板も多く立ち並んでいる店が見えた。その看板は、「にゃんにゃん・ぺろぺろして」とか、「…
題名:赤いぺろぺろ飴ちゃん報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 金庫の中にあった手紙を読みつつ、祖父と交信しながら、わたしは決意を新たにしていた。 ちょうどその頃、スマホ内部では自動でのソフト更新が行われていた。ただ、最近はソフト…
題名:祖父と交信報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。… ワルシャワで開催された第3回のショパン国際ピアノコンクールの時のことを覚えていますか。もちろん覚えていますよね。僕がトミヨさんに告白した後に、僕とトミヨさんの初めての正式な交…
題名:53-18-46報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 課金。それは金を課すこと。すなわち、貸すではなく、課すのだ。だから、二度と戻ってはこない。そんな金だった。(はてにゃん?)おりしも、金のことで思い出した。そうだ、金のこと、略し…
題名:はてにゃん?報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 わたしはスマホをじっと見つめていた。操作すると、「イコライザー2」がおすすめとしてタイミングよく現れた。「よし、ボタンを押そう」としたその時、再びプレーヤーが動きだした。スマ…
題名:賭けてみる?報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 それは、かつてのわたしの姿でもあった。わたしは、ジークンドーの自称指導者であった。ブルース・リーも真っ青になるほど、ヌンチャクのあやつりしでもあった。わたしがヌンチャクを操…
題名:かつてのわたしの報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 あの絵がどこにあるのか? わたしは祖母の部屋をくまなく探した。祖母の想い出の品が次々と出てきた。ただ、絵は見つからない。 さらに、その想い出の品いずれもが少しばかりほこり…
題名:祖母の部屋報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 そのしいんとした中、わたしは祖母の声を聞いたことで、何かが明らかになってきつつあった。祖母がわたしに伝えたその絵には何かがある。その絵はこの家のどこにあるのだろうか? 異国人の…
題名:そのしいんとした中報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 思い出しつつ、くせになるとはこういうことかもしれない。わたしは鼻をほじりながら、花をほじった。庭先に一凛の花が咲いて、それが輝いていた。祖母が植えたひなげしだった。普…