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人工知能に審判の日が下ったのか?


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題名:人工知能に審判の日が下ったのか?
報告者:ダレナン

 Googleがついに囲碁をマスターした1)。むろんGoogleの人工知能DeepMindの話であるが、ある意味これは非常に素晴らしいことでもあり、恐ろしいことでもある。
 チェスや将棋はすでに人間よりもコンピューターの方が強い。それはどのようなチェスや将棋の名人が挑戦しても変わらない。チェスに関してはこの記事を参照していただきたいが、なぜ今回、囲碁をマスターした人工知能の話題が凄いかと言うと、囲碁はチェスや将棋に比べて、局面が非常に多いからである。その局面に関して、チェスは10の120乗、将棋は10の220乗、囲碁は10の360乗とされるが2)、この数字を見ても分かる通り、囲碁は圧倒的に局面が多い。それだけ、多くの判断が必要とされ、囲碁の人工知能による攻略は長らく難しいとされてきた。しかしながら、1月26日付のNatureのニュース1)によれば、ここにきて早くもプロに勝てるくらいにまで人工知能が成長した。人工知能のDeepMindにチャレンジした囲碁のプロは、過去5回もヨーロッパの囲碁大会にて優勝したファン・フイ氏であり、囲碁界の中では一流のプロと言えるが、そのプロの判断よりもDeepMindの判断が上回ったのである。囲碁は、ゲームの中でも非常に難易度の高いゲームofゲームとも言えるが、このことから、少なくともゲーム全般において、人工知能は人類の英知なる一線を越え、2016年1月26日は、人工知能が人類を凌駕した審判の日として記憶に残ることになるであろう。
 サイバネティックス(*)を提唱したノーバート・ウィーナー氏は、1966年に発行された氏の著書「God & Golem, Inc.」において次のように述べている。

「学習する機械が出現すれば、泥人形(人類)を創りし神の如く、機械もそう成り得る」

学習する機械とは、まさに人工知能のことであり、それが、やがて人類だけでなく、神をも凌駕する可能性をすでに示している。審判の日となった1月26日は、人工知能がただの人工知能ではなくなり、まさしくターミネーターにおけるスカイネットの誕生をも暗示される。
 2014年時点でGoogleのCEOであったラリー・ペイジ氏(現Alphabet. Inc.のCEO)は、かつてFT Magazineのインタビューにて、「人工知能の急速な発達によって、近い将来、ほとんどの仕事はコンピューターやロボットが担うようになる。その時、10人のうち9人は、今日行っている仕事とは別の仕事をしなければいけないだろう」と述べている4)。
 今ある仕事も、間違いなくこの2016年1月26日を境に大きく変化し始めた。やがては淘汰される仕事、あるいは、それに従事する人も、来たるべき世界に向けて準備しなければならない。

*:通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問のこと3)
1) http://www.nature.com/polopoly_fs/1.19234!/menu/main/topColumns/topLeftColumn/pdf/529445a.pdf (閲覧2016.1.28)
2) http://plaza.rakuten.co.jp/tenniscorekuto/diary/200904240000/ (閲覧2016.1.28)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/ノーバート・ウィーナー(閲覧2016.1.28)
4) http://www.ft.com/cms/s/2/3173f19e-5fbc-11e4-8c27-00144feabdc0.html#axzz3HyN035tx (閲覧2016.1.28)

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