題名:一週間のブルー度と、それの一生涯における累積
報告者:ナンカイン
一週間は7日間と規定され、日曜日(Sunday)、月曜日(Monday)、火曜日(Tuesday)、水曜日(Wednesday)、木曜日(Thursday)、金曜日(Friday)、土曜日(Saturday)で構成される。その7日間の起源は、古代ローマ時代からのならわしのようであるが1)、こと名称に関しては天体との関係が深いことは容易に推定される。例えば、月は月(つき)、火は火星、などである。英語でも名称の根底には天文学的な要素が存在する。1年は365日であるが、これも地球の公転と深く関連しているため、7日間も古代において何らかの天文学的な理由に基づき決定されたのであろう。
7日間を一週間とすることには、この先変わることはない。同様に一週間、7日間は時間単位で見れば、7日間×24時間で168時間の繰り返しとなる。これは、地球の自転(23時間56分4秒)が安定している間はしている変わりはなく、淡々と時は刻まれる。しかしながら、人の心理は仕事とも関連し、この一週間は大きく変化する。ここで、心理的な面として憂鬱な感じをブルー度として、0~5段階で評価すると、多かれ少なかれ会社勤めをしている多くの人は図のように感じるに違いない。
図 一週間のブルー度
なお、青線は土曜日を休日とする場合、赤線は土曜日も何らかの仕事があった場合とする。日曜日は基本的に休日と仮定する。特に、月曜日(Mon)は多くの人のブルー度がピークとなりやすい傾向がある。すなわち、5レベルと推定される。火曜日(Tue)と水曜日(Wed)にかけてややレベルが下がり、なだらかとなるも、休日までにはまだ時間がある木曜日(Thu)は、若干レベルが上がりやすい。土曜日(Sat)に仕事がなければ、翌日が休日となるために金曜日(Fri)は花金でかなりレベルが下がるが、土曜日に仕事があるとなると金曜日のレベルは下がることがない。ここでは4レベルとしたが、場合によっては5レベルにもなる。
ここで、人の人生を仮に70年と規定する。うるう年を無視し、70年×365日/7日間で、一生涯にかけて3650週間あることとなる。学校や退職など生涯での勤務形態は異なるが、これを全平均化として考え、生涯のブルー度を調べると、青線は7日間で3.14レベル、赤線は4.14レベルとなり、3.14×3650=11461、4.14×3650=15111となる。さらに、これも平均化として考え、(11461+15111)/2=13286レベルのブルー度が生涯にあると見なせる。これを基準に、今度は青線、赤線の各曜日におけるレベルを全て1レベル減少させるように意識して日々を過ごしたとする。すると、青線は2.14レベル、赤線は3.14レベルとなり、生涯の累積でのブルー度は、2.14×3650=7811、11461となり、平均化で考えると、(7811+11461)/2=9636レベルとなり、先の13286レベルの72%となる。このことから、一週間のブルー度を意識的に下げるだけでも、一生涯におけるブルー度の累積が今よりも大いに改善できることが示唆された。ただし、この意識的にブルー度を下げることが難しいのも事実である。それを無意識的にできるきっかけは、やはり「一生涯での夢を持つ」となるのかもしれない。
1) http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/08/post-6aa3.html (閲覧2016.11.28)
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