題名:一日の重み
報告者:ナンカイン
人が生きる上で、ある人にとってはただの一日であっても、ある人にとっては特別な一日にもなりうる。それが一日の重みとなる。夜、寝る前に今日という日を振り返ってみる。何気ない一日であっても、そこには24時間というあらゆる人に対して公平な基準が存在している。それが時となるが、その時には意味がない。時に意味がもたらされるのは、過ぎ去った時にある人の営みである。
あの時にああしていたら、あの時にこうしていたら、などというIfは、時には通用しない。時は無常である。常に変移していく。
例えば、7月15日という一日について考えてみる。通常は7月にあるただの一日でしかない。しかしながら、人によっては特別な日となる。David Nichollsによる「One Day」1)は、その7月15日という一日の重みを考えさせてくれる良書である。その「One Day」はデンマーク出身の女性映画監督Lone Scherfig2)により、Anne Hathaway3)とJim Sturgess4)の主演で「ワン・ディ」として映画化もされている。図に映画のワンシーンを示す。とても印象に残る素敵な映画である。この映画において、日本との恋愛に対する文化的な相違もあるも、一日の重みに関しては、国境はない。23年間という歳月の、その中でも7月15日に視点を置いた本と映画であるが、たった一日といえども、その日はある人にとってとても大切な一日であることが、これらの本と映画から学ぶことができる。
図 映画「ワン・ディ」のワンシーン5)
1) David Nicholls: One Day. Hodder & Stoughton, 2011,
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/ロネ・シェルフィグ (閲覧2015.11.16)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/アン・ハサウェイ (閲覧2015.11.16)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/ジム・スタージェス (閲覧2015.11.16)
5) http://www.rogerebert.com/reviews/one-day-2011 (閲覧2015.11.16)
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