地底たる謎の研究室

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登山で本格的に調理するための道具に関する一考察



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:登山で本格的に調理するための道具に関する一考察
報告者:トシ

 例えばA地点からB地点までの歩行を考えてみる。平面での移動であれば、位置エネルギーの変化はほとんどなく、運動エネルギーだけを考慮すればよい。しかしながら、坂道であれば、B地点の垂直線とA地点の水平方向に延ばした延長線上の交点までの距離(高さ)に比例した位置エネルギーが必要となる。すなわち、位置エネルギーの公式のmghのhがそれにあたる。mは体重、gは重力加速度となる。この公式からhが大きければ大きいほど、言い換えれば高さが高ければ高いほど、必要とされる位置エネルギーが増すことが分かる。登山の登り過程において平地歩行と異なり、所謂しんどいと感じるのは、この位置エネルギーの存在が身体に影響を与えているからである。とある山への登山であれば、このmghのうち意図的に変えることができるのはmしかない。gは定数であり、地球上では変わりようがなく、hはそのとある山の高さであり、山の条件でもあるため、これも変えようがない。近年のUltralight Backpack (以下、UL)と称される荷物などの軽量化は、このmを減らしていることが最大の目的となる。その軽量化のテクニックはMike Clelland氏による軽妙なイラストでもってUltralight Backpackin' Tipsに分かりやすく書かれている。そのULゆえに、調理する道具も簡素となり、ほとんどが軽量化に重きを置いている。特に調理として日本でよく用いられるのは、シングルバーナーというガスボンベの上にストーブをくっつけるタイプである。近年はそのバーナータイプもかなりの軽量化が進み、SOTO社のSOD-300Sはたった73gしかない。SOD-300Sを図1に示す。収納の際にゴトクを折り畳むと5 cmほどになり、軽量かつスペースを取らないので、UL派にとってはこれまたとない一品である。外気温にも強く、多くの賞をとっている。しかしながら、登山で本格的に調理するためにはいささか弱点もある。それは、ボンベと一体であるためやや不安定であるからである。分離型のストーブもあるが、本格的に調理するには別の選択肢も視野にあるとよい。その選択肢に個人的には、Trangia社のストームクッカーS ウルトラライトがベストであると思う(ただし、人によっては異論もあろうが、そこは当方がTrangia社を好んでいるということでお許し願いたい)。

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図1 SOD-300S1)

図2にストームクッカーS ウルトラライトを示す。重量はやかんを含めずとも745gあり、SOD-300Sの10倍もある。とてもULとはいえないが、コッヘルややかんも含めてスタッキングができ、調理の際も安定し、本格的な調理が楽しめる。別売としてこれまたスタッキングできるまな板もある。そのため登山で本格的に調理するための相棒として最高である。アルコール燃料の火力も構造の妙から、ガス燃料に見劣りしない。

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図2 ストームクッカーS ウルトラライト2)

1) http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-300/ (閲覧2015.12.5)
2) http://trangia.se/stormkok-trangiakok/stormkok-serie-27/ (閲覧2015.12.5)

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