題名:茶色の温泉を探せ
報告者:トシ
本記事は、この記事の続きです。
この記事にて、家庭のお風呂における入浴剤の色について、透明がいいのか、はたまた、にごりがいいのかについて問い正した。ここでは、家庭のお風呂の入浴剤のベースとなる、温泉地におけるお湯の色について調査したい。その中でも、茶色の温泉について調査したい。なぜならば、茶色の温泉のお湯は、見た目にも特徴があり、そのほとんどがにごりに分類され、いかにも温泉という気分に浸れるからである。
温泉地に行くと、その泉質がキーポイントともなる。一般的に、温泉の泉質は、温泉に含まれている化学成分の種類とその含有量によって決められ、10種類に分類されている1)。1.単純温泉、2.塩化物泉、3.炭酸水素塩泉、4.硫酸塩泉、5.二酸化炭素泉、6.含鉄泉、7.酸性泉、8.含よう素泉、9.硫黄泉、10.放射能泉である1)。この中でも注目したいのは、6.含鉄泉である。文献1)によると、含鉄泉の特徴に、温泉が湧出して空気に触れると、鉄の酸化が進み赤褐色になる特徴があることから、茶色の温泉は、この鉄の影響による可能性が高い。そこで、次に、茶色の温泉との語句を頼りにGoogleにて検索してみると、いくつかの温泉地の名が探すことができる。温泉水の色が茶色系の茶褐色温泉として、29の温泉地2)が挙げられている。この中には、筆者もかつて入ったことのある温泉地もある。しかしながら、本記事の調査の裏の目的は、実は、ぶらりと旅した時に入った茶色の温泉が頭の中の印象にあり、その温泉地を思いだすことにもある。
確か、その温泉地の色は茶色だったような気がする。さらに、鉄の匂いもしたような気がする。その上、入浴後に白い手拭いが、橙色に染色された。その記憶だけが頼りである。なに県だったかも覚えなく、写真と言った記録も全くない。実に、テキトーな旅である。先頃、この記事にて、テキトー科学なるものが提唱されたが、ここでは、テキトー旅なるものをあえて提唱したい。わずかな(テキトーな)記憶を頼りに、あれこれと旅の後に問答するのも決して悪くはない(であろう)。
ここで、さらに、茶色のにごり湯としてGoogleにて検索してみると、23の温泉地3)が挙げられている。この中の一つである、福島県の赤湯温泉を見ると、確かに、以前のテキトー旅で入ったような温泉地を見つけることができた。それを図に示す。そこで、さらに、福島県の赤湯温泉5)を調べると、ここは、「秘境温泉 神秘の湯」であることが判明した。しかしながら、テキトー旅で入った(テキトーな)記憶に残る温泉地がここであったかは、依然として判明しない。ただし、「秘境温泉 神秘の湯」という名称には純然たる好奇心で魅かれるものがある。
図 福島県の赤湯温泉4)
1) http://www.spa.or.jp/onsen/501/ (閲覧2017.2.20)
2) http://www.spadayo.com/list/list024.html (閲覧2017.2.20)
3) http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/type-12.htm (閲覧2017.2.20)
4) http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Fukushima04.htm (閲覧2017.2.20)
5) http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30439 (閲覧2017.2.20)
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