地底たる謎の研究室

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世界から宇宙の食文化を読む(食べる)


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題名:世界から宇宙の食文化を読む(食べる)
報告者:ナンカイン

 国立民族博物館の池谷和信博士によれば、人類の文化の中で最も基本的な要素は食であるという1)。その通りで、人類がこれほどまでに繁栄したのは、食のあり方に知恵を凝らしたからであり、そのために頭をふりしぼり、あらゆる食を求めてきた。このあくなき探究心が人文化の根底にあることは、疑いようがない。
 人類はいまや地球上のあらゆる場所に移動した。その人類が、かつて、その移動したであろう先には、食となる動物などがいた。すなわち、人類が先に移動したのではなく、食となる動物が先に移動していたことが予想される。これを裏付けるように、池谷博士は仮説として図を提示している。博士によれば、世界の食文化の様相から、人類の食文化には4つの段階があるという。①食の開始(数万年前)、②新しい食の発明(約1万年前)、③各地域の「食文化、食文明」の発達(約500



図 食文化の地球環境史1)

~2000年前)、④食の産業化(約200~現在)である。これらの段階に当てはまるように博士は、人類の移動史と重ね合わせ、食文化の地球環境史を提言している。図から、アフリカから旅立った人類は、食を求めて移動し、そこで食を発展させていたことがよく理解できる。
 これらのことからも明らかなように、食こそやはり人類のあくなき移動の源でもあろう。もし、仮に、月にとてもおいしい植物があったならば、月に降り立った人類は、すでに所狭しと月への開拓を進めていたに違いない。しかしながら、現状として月の上にはおいしい植物などありはしなかった。月面は、荒涼とした土や石しかなく、おいしい植物はおろか、動物もいない。
 1969年7月20日の初の月面着陸以降、人類は合計12人月面に降り立った2)。しかしながら、それ以後は月への開発があまり進まない。それも、やはりそこに食がないからであろう。次に向かう火星も、アメリカ航空宇宙局(NASA)によって火星探査車のマーズ・エクスプロレーション・ローバーB (Mars Exploration Rover B, MER-B:Opportunity)3)によって詳細な火星の表面がみることができたが、月と同じく、火星には動物はおろか、植物もない。すなわち、火星にはおいしい食がないことが今もって明らかである。月は火星よりも近いことから、月面レストラン(この記事)の建設では重い腰を挙げても、火星ではご当地の火星タコでも養殖しなければ、火星の洋食は、永遠に完成しないかもしれない。

1) 池谷和信: 国立民族博物館における食文化の展示. 社会システム研究 特集号: 71-83, 2015.
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/オポチュニティ (閲覧2018.3.15)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/月面着陸 (閲覧2018.3.15)

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