地底たる謎の研究室

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衛星エウロパのタコの研究



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:衛星エウロパのタコの研究
報告者:トシ

 本記事は、この記事の続きです。

 衛星エウロパは、木星に属する第二衛星であり、その大きさは、赤道面での直径が3202.739±0.009 km、表面積が3.090×107 km2、質量が4.800×1022 kgとなる1)。データでは分かりにくいために、地球と月とエウロパの比較を図に示す。図の右側が地球、左上が月、左下がエウロパになる。月よりもやや小さい衛星であることが分かる。ちなみに、木星の太陽からの距離は約778500000 km3)となり、地球と太陽の距離は149600000 km4)である。さらに、エウロパの木星との公転半径は671100 km1)であることから、地球からエウロパの距離は、778500000-149600000±671100 kmとなり、おおよそ628900000±671100 kmとなる。これもデータ上のことで分かりにくいことから、仮に、地球からエウロパに向けて宇宙船が発射されたとすると、光速やワープなしの現在の宇宙船であれば、約5年かかる距離となる5)。



図 エウロパ、地球、月の比較2)

その距離は遠いようで近く、5年であればコールドスリープ(人工冬眠)などの技術なしでも行けるために、宇宙船の建造がさらに進めば、エウロパ行きの切符も、夢ではない。そのため、2020年に実現するかもしれないエウロパ・ジュピター・システム・ミッション(EJSM:アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)共同による木星探査計画。日本とロシア共和国も関与6))によりエウロパの探査が完了すれば、その次に目指すのがエウロパへの有人探査である。EJSM の目的も、木星系が生命の居住可能性を持つか否かであり6)、エウロパはその最有力候補の衛星でもある。その背景もあって、ドキュメンタリー風に映画「エウロパ」も作成されている。
 ここから先は、映画「エウロパ」を見ていない人には、お勧めしない。なぜなら、映画「エウロパ」の結末の全てを示しているからである(表題でもばれるが…)。
 実は、エウロパは氷に覆われた衛星であるとともに、地球における南極ボストーク湖に近い環境であることが推測され、生命が存在する可能性が指摘されている1)。それがどのような生物であるかは、EJSMの調査を待たなければいけないが、映画「エウロパ」によると、氷下にはエウロパタコがいる。それもかなり大きい。地球最大のタコはミズダコで(この記事も参照)、せいぜい最大3 mであるが、エウロパタコは映画「エウロパ」によれば、ダイオウイカ(最大18m)ほどありそうな気配であった。このことから、エウロパタコで作るカルパッチョは、ダイオウイカのお寿司が800貫であることから7)、800人前はありそうである。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/エウロパ_(衛星) (閲覧2018.3.15)
2) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Europa,_Earth_%26_Moon_size_comparison.jpg (閲覧2018.3.15)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/木星 (閲覧2018.3.15)
4) http://www.kids.isas.jaxa.jp/faq/solar/000130.html (閲覧2018.3.15)
5) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1276106052 (閲覧2018.3.15)
6) https://ja.wikipedia.org/wiki/EJSM (閲覧2018.3.15)
7) https://xn--n8jtc0b9dub6348amu0anh2a.net/wp/686.html (閲覧2018.3.15)

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