題名:ほめ続けといじめ続けが植物の生長に与える影響
報告者:エゲンスキー
ほめ続けられると、うきうきのいい気分になれる。逆に、いじめ続けられると、気分がどんどんとしょげる。それは、社会でも、仕事でも、学校でも、家庭でも同じである。そのさじ加減において、アメとムチの配分が大事となろう。特に、子育てにおいては、親の経験値に縛られるために価値判断において柔軟性がなくなり、ともすれば子にムチばかり与えることも多くなる。あれしなさい、これしなさい、それはだめ…、などの言い分である。方や、人一人が育つ過程において、アメばかりもしつけにおいてよくはないが、ムチばかりもしかりであり、そこはアメとムチを適量な配分で与えることが大事となる(この記事も参照)。
一方、人の子育てにおいてアメだけ、ムチだけを与えるような観察事例は倫理的にも好ましくない。しかしながら、植物であったならば、少なくとも声かけによって、アメ:ほめ続ける、ムチ:いじめ続ける、ような状況で持って生長を観察することも可能かもしれない。植物側からの倫理観にすれば、問題視される状況であっても、そこは植物に実験植物として我慢してもらうしか仕方がない。これによって両方の声かけで持って生長に差がなければ、植物への声かけはあまり影響がないともいえ、人からの植物へのコミュニケーションはあまり成り立たないことをも暗示する。しかしながら、もし差があれば、きれいに花が咲いたね…、などのコミュニケーションも植物を育てる上で有効な手段ともいえる。そのような実験はあるのであろうか。
先頃、IKEA UAEによってその実験がなされ、結果が出た1)。その結果は図が示す通りである。もちろん左が声かけでいじめ続けられた植物、右が声かけでほめ続けられた植物である。図を見て、明らかな生長の違いが分かる。実際はIKEA UAEによるいじめ防止の訴えの一環としてなされた実験であるが1)、これほど見事に差があるということは、人の感情と同じようなコミュニケーションから得られる植物生長があることとなり、人成長もやはり同じことがいえるのかもしれない。元々は動画なのでそちらも参照していただきたいが2)、そこではバックパネルにこう記されている。
図 ほめ続けといじめ続けが植物生長の差1)
Because plants have the same senses as human beings. We aim to create happier communities for a better everyday with this initiative. And share it with the world. (植物は人と同じ感覚をもっている。そのため、この取り組みを通して、人々の生活がより良くなるよう幸せな社会性を創ることを共有したい。)
である。すなわち、アメ:ほめ続ける、ことによって、最終的には植物生長、人成長ともによい効果が得られることをこの実験は伝えている。アメばかりも駄目であるが、結果としてアメの多いほうがよいといえようか。
1) https://irorio.jp/sousuke/20180509/461649/ (閲覧2018.5.10)
2) https://www.youtube.com/watch?v=Yx6UgfQreYY&feature=youtu.be (閲覧2018.5.10)
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