題名:1.3社ぐらい
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
とは言いつつも、その他にもいろいろと細かいVODは存在する。時に、ツタヤのVODには魅かれるわたしもいた。それは動画配信が1の千円、それに財布の負荷をすれば、+ 定額レンタル8となって借り放題・ポスト返却・返却期限追加料金なしの、こちらは2.6の千円。若干高い。この価値は、2の千円の価値よりも上なのか? あまりにも動画配信ばかりに頼ると、マイナーなものが見れない。それはとても痛かった。まるで、体中に針が刺さり、痛いのは体なのに、心まで痛くなる反応に近かった。でも、正直に言えば、それ以上に負荷はかけられない。財布の中身、正確には電子マネーの数字が、まるでエアコンとドライヤーとフル回転し、電気メーターもフル回転し、突如、暗闇に陥るブレーカーダウンの現象が起きるからだ。それこそが、まさしくブラックアウトだ。東京事変でもある。
「結局、何社と契約しようが、頻繁に利用するのは、1.3社ぐらい」
そう、学んだ。でも、人間は…、現代は…、
「刺激過剰の時代です。刺激のために刺激を求めている。性的にも感覚的にも常に”もっと”です。」とニッキー・ブランドは伝えた。それに続けて、
「テレビの画面は心の目の網膜です。だから、私はテレビに出ない。テレビ以外では。私の名前も、テレビ用の名前だ。やがて皆そうなるでしょう。ブラウン管に響きを与える名前を持つ」とブライアン・オブリビオン教授は伝えていた。
ここで、テレビを”スマホ”、ブラウン管を”6.0 インチ フル HD+ OLED スムーズ ディスプレイ”とすれば、原題(Videodrome)と同じであった。すなわち、こうだ。
「スマホの画面は心の眼の網膜です。だから、私はスマホに出ない。スマホ以外では。私の名前も、スマホ用(@○○○(図))の名前だ。やがて皆そうなるでしょう。6.0 インチ フル HD+ OLED スムーズ ディスプレイに響きを与える名前を持つ」
「1982年(Videodrome)も、2021年(現代)も、機器や媒体が変わっただけで、人間の本質は何も進化していない」
わたしはため息をついた。それはわたしの思考で嗜好で至高もあったからだ。何も変わってはいない。むしろ精神は退化していたのだ。
図 @○○○1)
1) https://www.pinterest.jp/pin/855261785467871077/ (閲覧2021.3.6)
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