題名:「I Can’t Adult Today」の想い出をよう焼く
報告者:ダレナン
本記事は、この記事の続きです。
なぜか、ふいに、こころがドキドキする。そうして僕はまた、ダンスを踊る。そのダンスは、もちろん闇黒舞踏。すなわち、ドキドキするのは、ときめきではなく、動悸が激しいのだ。同期に、そそのかされて、動機があがるのもつかの間、奈落の底に落とされる。その恐ろしさは、暗黒として、鈍器にも殴られた勢いでもって、頭の中の観念を、掃気せなばなるまい。そうしなければ、動悸でドキドキしたまま、このままでは「リンダ、こまっちゃう」になってしまい、閑念せざるを得ない。「ところで、閑念って、なんねんて。それどういう意味があんねんて」という質問がここで飛び交い、ようやく重い腰を上げて、それを調べる。要約(ようやく)すると、「兵庫県の、特に多可郡加美町西山に集中してみられる名前1)」となる。そう、なんと同期は、閑念さんだったのだ。それが動機の原因だった、に違いない。
そうして、同期の閑念さんに、直に言われてしまう。「あのなー、おまえさー。もっとちゃんとしてくれないかな。こっちが困るんだよ」。かつて、優しかったあの同期の閑念さんは、しごとの鬼となって、こころもいつしか鬼となる。「ちゃんとしたつもりですが…」、「はぁ? ちゃんとって、よく見てみろよ。ここ、間違えだらけじゃん。ほらっ、よく見てみろよ。ほらっ」、「すみません…。」、「すみませんって、そんなもので済めば、警察なんていらねーんだよ(ちょっと言い回しが古いか…)。おいっ、聞いてんのか、しごとに対する緊張感(この記事)が、ない・から・こんなことに・なるだ・よ」、「はい。すみません…」。あの優しかった閑念さん…。いったい、どこに行ったのだろうか。
そんな時に、またしても、ふいに、浮かぶ、「I Can’t Adult Today」(今日は大人になれない)。そうだ、閑念さんとピザを食べた、若き日のことを思い出した。
閑念さん:「いやな、大人になんかなりたくねーなー」
僕:「そうだよねー」
閑念さん:「でも、このピザ。うめーなー」
僕:「やっぱり、そう思う。よう焼く(け)てるよねー」
閑念さん:「思う思う」
閑念さん:「大人になっても仲良しでいような」
僕:「もちろん」
閑念さんはいつでも何でもできた。要領がよかった。でも、僕はどんくさかった。それでも、いつでも仲良しだった。
図 ピザを食べる2)
「しごととは、なんなのだ。いったい、ぜんたい、しごととは、なんなのだ」。そうして、今宵も、ピザを注文する。そうして、僕はかつての「I Can’t Adult Today」の想い出をよう焼くのだ。(兵庫に実在する閑念さんとこの文章に書かれた内容は、いっさい関係がありません。もちろん、創作話である)。
1) https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E9%96%91%E5%BF%B5 (閲覧2019.6.11)
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