地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

あひるのぺっぽちゃん


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題名:あひるのぺっぽちゃん
報告者:ダレナン

 本物語は、基本的にこの物語の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 あひるのぺっぽちゃんが鳴いていた。「朝ですよ~朝ですよ~」と鳴いていた。時間を見るとすでに6時。昨日の夜、飲みすぎて帰り、妹のアサリに迷惑をかけた(この物語)。すぐに、自分の部屋に入り、ベッドで横になっていると、そのまま寝たらしい。服は、昨日の夜のままであった。
 やっぱり、やっぱりであったが、夢を見た。今も鮮明に覚えている。

(ねぇ、カツオくん。琉花とわたしどっちがいい…? わたしでしょ、そんなのもう分かってる…)

 夢に出てきたのは、晴美さんだった(図)。晴美さんからもらったあの香りは、夢の中でも翻弄していた。

(わたしね。カツオくんのことだーぃすきなんだ。知ってた。知ってるよね。カツオくんにとっても、だーぃすきなのは、琉花でなくわたしだよね。わたし知ってるよ)



図 晴美さん1)

(いや、そうじゃない。僕にとって琉花は…)

(ごまかさなくっていいよ。わたし、ちゃんと知ってるんだから…。カツオくんもごまかさないで…)

 夢がくすぶる中、仕事に出かけた。いつもよりも早い時間だった。伯父である漁業組合長は、いつもと同じく早く出勤していたが、僕を見るなり、

「おっ、カツオくん。めずらしいやんか。今日はえろーはえーな。なんかあったんかいな」

「昨日飲みすぎて、早く寝てしまったので…」

「さては…、あひるのぺっぽちゃんに起こされたんやろー(笑)」

1) https://magazine.sheltter.vc/lp/49_palecolor2/ (閲覧2020.1.31)

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