地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

口唇で、噛みしめてほしい。この気持ち



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:口唇で、噛みしめてほしい。この気持ち
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 次の日の朝になった。あひるのぺっぽちゃん(この物語)も鳴いている。だから、朝だ。でも、何となくまだ薄暗かった。今日は天気がわるいのかもしれない。
 また、晴美さんの夢を見た(この物語)。そのことで、僕のこころは、高まりが抑えきれなかった。(晴美さんのことが好きなのだろうか、いや、いまの僕は、琉花以外いない)。そう信じたかった。
 晴美さんの香りに翻弄されると、必ず晴美さんの夢を見る。だんだん自分がハルミイロに染まりそうで、怖かった。でも、そのじつ、晴美さんが怖いわけではない。晴美さんはとても素敵な人だ。でも、登場すると、登場するたびに、その背後で必ずこう言われるのだ、読者さまに、

「染まったらええやん。べつに、染まったらええやん。はよー染まりーや」

と。まるで、僕を誘っているかのようなのだ。

(読者さまA:どーせ、著者の妄想やろ。そんなこと、わいはすでに知っとるで。まっ、わいはどっちかっちゅうと琉花派やけんどな)
(読者さまB:いやー、わいは晴美派やで…)
(読者さまC:そうか、好みちゅうもんは、人それぞれやな」
(読者さまABC:せやな)

「でも、やっぱりはっきりさせないと…、そんな優柔不断なのは、琉花さんにも、晴美さんにも失礼だと思うの…。

わたしね。過去にそんな経験がある。だから、読んでいてつらいの…。

いま、ちょっと、うるっときちゃてる。口唇で、噛みしめてほしい。この気持ち(図)」

(読者さまB:ほー、めずらしいなー。女性の読者さまでねーの?)
(読者さまC:ほんとやな。だいぶ人気がでてる証拠やで。このストーリー)
(読者さまB:そやそや、大人気やで)
(読者さまA:それ、ほんまか?)



図 読者さま1)

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