題名:ずっと大事にしてほしい…Song for You
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
愛しい人と過ごす時間は、時として永遠に思える。でも、実際は、永遠どころか、自分が意識していない間にも無常に時が過ぎる。それが、永遠の時とするならば、永遠の時などこの世にはありはしない。愛しい琉花と過ごす時間は、長いようで、とてつもなく短かった。二人で一緒にいると、あっという間に時間が過ぎた。
「あっ、もう六時半だ。早く晴美さんのとこに行かないと…」
琉花「ほんと…、気づかなかった。…」
琉花「カツオくん…
なに?
琉花のこと、ずっと大事にしてほしい…。琉花もカツオくんのこと、ずっと愛してる…。ずっと…
うん、分かっている…」
二人でアパートから急いで下の階まで降りて、急いでZX-10Rに乗り込んだ。琉花がZX-10Rの後ろに乗った時、琉花は僕の手に触れた。その時、僕の琉花への想いは、はるか永遠に思えた。
「じゃぁ、出発するね」
琉花:「うん…」
ZX-10Rを飛ばしながら、今日のこの後の晴美さんとの3人の夕食で、何もなければいいと思えた。琉花への愛には変わりはない。でも、晴美さんに逢うと、自分の気持ちが揺らいでしまうのが怖かった。ZX-10Rの後ろでしがみつく琉花の鼓動が愛おしくもあり、このまま永遠に時が止まればいい。そうすれば、僕の琉花への愛も永遠になる。きっと。
僕の相棒(ZX-10R)は、軽快な鼓動(エンジン音)を発している。それはあたかも、この先もずっと止まらないかのように音を発していた。このやまないエンジン音は、僕の気持ち。そう信じていた。でも、奏でているその音、Song for You(図)は、
図 Song for You1)を一部crop
I feel your heart pain, I feel your pain
I feel your heart, baby, I feel your pain
と同じく、どのようにどこまで愛していようとも、やがて痛みに変わる(図)。それが本当の愛ならば…。
1) https://diymag.com/2018/02/15/rhye-share-a-new-video-for-song-for-you?token=TjEuYcd62RWjWyu_YHLJWDuutUDDxzM7 (閲覧2020.2.16)
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